昨日の欧州序盤では、ドル円は121円ちょうどをはさんでの小動きだった。これはアジア時間で121円台の中盤から下がってきたものだ。先週末に米国株などが高値引けして終了したものだから、週明けはさぞや高値追い、つまりリスクテークの方向に動き出すのかと思いきや、相場の流れは反転することとなった。日本株も重く、中国株もあまり伸びを見せなかった。
ドル円は8月下旬に中国不安で急落した際に、116円台まで突っ込んだ。125円台からの高値攻めからの下げだったから、きついものがあった。その直後にマックスで戻したのが121円台の後半である。したがってそこが最後の逃げるチャンスだったわけだ。
その後は狭いレンジ内に収まったとは言うものの、今回の上値トライで121円台後半で逃げそびれたオファーの分を解消できるかがテクニカル面からの注目点となる。この戻しのレジスタンスは121.75なのだが、テクニカル的に利用しようとすると、まずは121円台の中盤でドル円を売りこんでみて、121.80あたりでポジションカットするのが教科書的な攻め方となろう。
そういうわけで朝からスモールで121.44でショートを抱えていたのだが、少ししか持たなかったのは、アジア時間の東京勢の動向をうかがっていたからだ。もう一段高するならば、121.65あたりでもナンピン売りしたいと考えていたからである。東京勢ならば喜んで買ってくるだろうとも思えたからである。
しかしながらアジア時間では下がってしまった。121円の大台も割れてきた。ちょっと思惑とは違うが、スモールながらも、とりあえずフェイバー。こうなれば売り増すかとも思ったが、欧州時間ではユーロドルが下げ始めた。
せっかくアジア時間ではユーロドルは堅調、つまりドル円と同じくドル売り圧力にさらされたのだが、ユーロドルが下がってくるとなると、ちょっとドルの買い戻しに気を付けないといけない。私はいったん120.98で買い戻すことにして、様子見をすることにした。
ドル円は依然として重く、ニューヨーク時間になって住宅関連のデータが悪かった時には、ドル円は120.57まで差し込んだ。しかしその後はクロス円リードの形でドル円は復調。ニューヨーククローズまでには121円台も戻しきった。
だが本日になるとドル円は120円台まで再び下落して、昨日の安値も下回ってきている。今週は水曜日にFOMCを、木曜にはGDP、金曜には日銀会合を控えている。私も今日は休みにして、週の後半で戦おうかと思っているが、今晩は経済指標などいろいろ出るが基本は様子見のはずだ。でも不意な動きもあるかもしれないので、プライスアクションには注意を払うつもり。
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