昨日もアジア時間でドル円は軟化した。朝がたに121円台を割り込んできて、そのままズルズル。やはり安倍内閣の参与である浜田氏が「30日の日銀会合では追加緩和の必要はない」とした発言が度々聞こえてくる。
どうもこれがそれなりに効いているのだろうか。株価などは比較的にしっかりとした値動きになっているのに、円相場だけは円の買い戻しが続いているのである。
確かに121円台といっても、依然として118円台から121円台までのレンジ内にとどまっているのだから、121円台から伸びていくのは困難だという見方もある。テクニカル面ではそうであっても、ファンダメンタルズ面からはこれからイベントが詰まっている。
アメリカのFOMCは今晩で、明日はGDP速報が出てくる。そして金曜日には今月2回目の日銀会合もあって、もうちょっと見せかけの期待があってもよさそうなものだ。つまりリスクテークとなって円安が前進しても不思議はないということだが、先週末の中国の緩和がかく乱要因になったのだろうか。
昨日は欧州序盤ではドル円がさらに下落。120円中盤での安値張り付きとなった。同時にクロス円も安く推移している。そしてアメリカの経済指標は良くないものが並んだ。為替相場はドル売り圧力が高まりそうだったが、すでにドル売りも進んでいたので、勢いをもってドルの下げは見られなかった。
私としては120円台の前半はどちらにも持っていかれそうなので、特に勝負するのを避けることにした。また重要イベントをひかえて様子見姿勢が強まって、動かなくなってもつまらない。あえて自分も休むことにした。
今晩はFOMCの結果が出る。すでに年内利上げがあるのかどうかの議論に移ってしまっている以上、今回の10月利上げの可能性はまったく見込まれていない。期待するのはせいぜいで声明文であって、その中でどのような文言が並ぶかである。前回は中国や欧州の懸念を伝えたが、今回は和らいだものになっているのかどうか。メンバーの数などを出してきて、どのくらい年内利上げの必要性を訴えてくるのか、などである。
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