昨日の欧州序盤では、ドルがやや切り上がってきた。ドル円は123円台にまで戻してきて、ユーロドルは軟化。ユーロドルは再び1.06台にも突入してきた。今日はドル買いの日かなと思ってしまう。そういえばニューヨーク時間にはイエレン議長を含めて何人ものFEDメンバーの要人発言が予定されている。
その発言の中で12月利上げの指摘を待っているのだろうか。何度も12月利上げを言われると、そのたびにドル買いが出てくるかもしれない。それを期待しているのか。しかしマーケットではすでに80%以上の確率で12月利上げはあるものとしてプライスに織り込まれている。果たして反応しきれるものか。
しかしニューヨーク勢はドル売りで参入したと言えなくもない。欧州株が軟調な地合いで進んでいるところ、米国株もスリップして始まったからだ。リスクオフとなってドル金利の上昇も停止したので、ドル保有の理由が薄弱になった。特にOPEC報告によって原油在庫がここ10年で最も最大級に積みあがっていることが示され、それで原油価格が急落したのも市場全体のリスク許容度を減退させるのに役立っている。
ニューヨーク時間ではもっぱらドル安が進行した。FED要人の発言も目新しさに欠け、格別にドル買い材料にはされなかった。私はトレードできずに0時前に寝てしまったが、朝は早めに起きて相場をウオッチしようと思った。
やはりドルはそのまま全面安のまま、安値引けに近い形で海外市場を終了した。安値引けなのだから、テクニカルの要請にしたがってそのままドルショートに踏み込みたいところだ。しかし早朝からはドル円で日本人の買いが入ってくるのも考えられるので、ドルを売りこむのは仲値決めが終わってからにしようと考えなおした。
仲値までもあまり動かなかった。そこで10時過ぎになってからちょっとドル円を売ってみたが、そこから急反発。私も122.70ですぐに買い戻した。自分の想定した動きとまったく違う展開になったからだ。思惑と違うことが起こったら、即座にポジションカットしないといけない。
今晩は小売売上高やミシガン大学など、マーケットを動かしそうな経済指標が予定されている。ニューヨーク時間の前半まではそれらに対して一喜一憂の動きとなるだろうが、注目は昨日、大幅安した米国株の行方であろう。昨日のドル安は株安がリードしたとも見られる。今日も株価を要ウオッチだ。
日本時間 16時30分
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