昨日は週明けの反応としては、あまりパニックという感じでは始まらなかった。早朝のグローベックスでもそんなに米国株は下げていなかった。これまで何度もあったテロ騒ぎの後では、すぐに相場が元のレベルに戻ってしまうということを経験させられているからだろう。
強烈なリスク回避の行動となって表れることはなかった。アジア時間では日本株を始め、多くのアジア株が切り返してきた。それにともなって為替相場でも円高傾向が止まってしまい、ドル円は122円台を割り込むことはなかった。
そして本当にリスクに無神経であってよいのかを試す番が、欧州市場であった。リスクのありようを見るのには、株価がもっともよい。欧州株は確かに下げて始まったが、これも下げ幅が小さい。
そのうち完全にリカバリーをしてきて、前日比でプラス転するまでに至った。これでドル円もユーロ円もリスクオフになる理由を失う。ドル円は123円台まで戻しきり、米国株もストロングに始まった。
ユーロ円の上げにつれて下げ渋っていたユーロドルも、ニューヨーク時間では下がってきた。1.06台に突入してきて、これで完全にドルの全面高となった。私もユーロドルの下げを狙っていたのだが、すでに日付も変わる頃になっていて、とても眠い。勝負は朝早めに起きてからにしようと思って、寝ることにした。
夜中の為替相場はあまり動かなかったようだ。同じ期間に米国株はさらに騰勢を強めているのにである。じゃあまだドルは買っていってもいいかなと考えて、朝のレベルであった1.0682でユーロドルをショートにしてみた。アジア時間はさらにドル買いが進んでいた。
しかしドル円もユーロドルも20ポイントほどだけ。特にアゲインストに持っていかれているわけでもないので、自分のコストと同じところで買い戻しの「ストップ注文だけを置いて、様子を見ている。
今晩はアメリカのCPIが出るが、注目度は薄いであろう。CPIはPPIに3か月くらい遅行するといわれている。PPIは先週出たばかりだ。また雇用統計の結果を受けて、12月利上げは揺るぎのないものとなっている。CPIの注目度は薄いものとならざるをえない。今日も株価動向が最大の関心事になるだろう。
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