昨日は欧州序盤でユーロ売りが出ていた。ユーロポンドやユーロ円の下げが、ユーロドルの下げをリードしているのだ。明確なユーロ固有の売り材料は見当たらないが、ともかくもわかりやすい相場展開だった。
そこで私もユーロショートで参戦した。ユーロポンドを見ながらである。ユーロポンドが下げ止まったりしたら、ユーロドルのショートはいったんはやめる。それを小刻みに何度も繰り返すのだ。
その間、ドル円は大きくは動いていない。121.65から121.85の間でウロウロ。米国株は3日続落してきているので、マーケットとしてはリスク回避の方向に進むのだろうと考えて臨むのが順当なところ。だからニューヨークオープン前にはどこかでドル円かユーロ円をショートにしておきたい。
今週になって関心を集めている原油相場は、安いには安いのだが、フレッシュローを付けにいくほど勢いはない。安値張り付きながらも36ドル台を割り込まないでいる。しかしこれが市場に安心感をもたらしたのかもしれない。
グローベックスセッションでの米国株は底打ちの感じだ。原油価格と連動しているのが際立っている局面なので、当たり前といえば当たり前だ。そしてドル円も121円台の前半を攻め込んでいたが、なかなかに底堅い。
結局はニューヨーク時間を通じても、今週の話題になったような資本市場のパニックは何もなかった。米国株も上昇に転じており、むしろ押し目買いをしたいと思っている人々の意欲をそそる状況となっている。
今晩は比較的に重い指標が出る。アメリカの小売売上高とミシガン大学だ。どちらも個人消費を図る重要なバロメータ-だが、クリスマス商戦が活況を呈しているのかどうかを見ていくうえでも見逃せないところだ。
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