先週末の日銀会合からドル円は121円台に突っ込んで、そのまま安値圏でステイ。相当に上サイドでムシャムシャと買っていたロングのポジションがしこっているのだろう。逃げのオファーだらけで、まったくドル円相場は戻っていきそうにない。
日銀の失望で下がったのだから、またに日銀からの明確なアクションでも出てこないと、この流れはもうしばらく続くことになりそうだ。そう考えていたので、私はドル円の売り場探しに徹していた。
アジア時間でのドル円の高値は121.50あたりだった。この辺が戻りのメドとして意識される。欧州序盤ではドル円がさらに下がりそうになったが、すぐに反発。私の売りたいレベルまで戻ってきた。そのちょっと手前ということで121.45でショートにした。さてこれで、いつ120円台に突っ込んでもいいのだが…。
中国の経済工作会議というのが開かれていて、そちらから金融緩和を強力に進めるという内容のニュースが出てきた。これがちょっとダウンサイドを攻めていたマーケットを持ち直らせることとなった。グローベックスでの米国株も上昇。
こうなってくると、ちょっとドル円のショートは持ちづらい状況になってきた。ドル円はアゲインストになるほどのメクリ上がりも見せない代わりに、下がりもしない。私は121.35で買い戻して、しばらく様子を見ることにした。
米国株もストロングに始まったが、原油相場が軟化を始めたので、ややリスクオフに。米国株も崩れてきたので、為替相場では円の買い戻し一色の形となった。ドル円は120円台に突入し、そのまま走るのかと思われた。しかし米国株の切り返しとともに、朝までにはドル円も121円台に復帰。その後もなかなかに堅調な地合いを維持している。
明日は日本が休みで、その後は世界的にクリスマスモードに入る。市場の材料も少ないことだし、むしろ変なことが起こって相場が動かない限りは、自分も休みにしていたほうがよさそうだ。しかし昨日は反発したものの、マーケットのリスク許容度の低下の可能性は残っている。
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