昨日は週明けのマーケット。朝からドル円は116円台でスタートした。これは先週の安値を下回るレベルであり、ギャップを開けて始まったことになる。かといって、週末に大きな懸念材料が出てきたわけでもない。
ドル円は117円ちょうどを下回ってきたことで、構造的なストップロスを誘発しているのだろうが、投げ売りの必要量をこなしてしまうと、同じレベルにステイできるものかどうか。とりあえずアジア時間は動向を見極めることに使いたい。
為替相場で急激にドル円が下がって始まったのは、他の金融商品にも波及した。早朝のグローベックスセッションでは米国株も日経先物も、先週の安値をブレークしてきた。リスク回避の動きも強まってきた。クロス円も全面安だ。
ドル円が116円台だったのは朝の2時間くらいだけで、すぐに117円台に戻してきた。アジア時間の間はずっと117円台の前半だったが、ちょっと下はやってしまったかな感が強まった。私もドル円を買ってみては、10ポイントも取れたら利食い売り。これの繰り返しで攻めていた。
欧州株も大幅安で始まったが、次第に切り返しを見せて、ついには前日比でプラス転するまでに至った。こうなるとリスク相場のショートカバーが気にかかる。私のドル円ロング政策に変わりはないが、もうちょっと欲張れるのではないかという思いも湧き上がってきた。
ニューヨーク時間に入る頃にはドル円は118円台も触っている。私はこの時点で早々に寝入ってしまったが、ここまで戻ってきたドル円が、夜中にまた117円台の前半まで押し込んでいる。1円近くもまだ落ちる余地があったのだ。
確かに原油価格も崩れ出して、31ドル台から30ドル台まで見せている。しかし米国株などはそれほども値崩れしていない。そんなに過敏な反応を見せなくてもいいのになぁと思われるのだが、これまでの経緯もあって要注意となっているのであろう。原油相場は戻し切ることができず、ほぼ安値引けの形となっている。
今日もマーケットの材料が少ないが、原油価格の行方と株価次第の相場展開となろう。今日の東京市場ではリスクオフの動きも弱まってスタートし安心感も出ていたが、午後からは再び軟化。日経先物は昨日の安値も下回ってきた。
夕方からも依然として先行きはわからない。ドル円やユーロ円は下げ出したら、まだまだ下げ余地があるようにも思える。ロングで取りに行くことがあっても、それはあくまでもショートカバー狙いだということだ。トレンドにはならない。
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