金曜日はアジア時間で日本株が大きく下げた。朝がたに日経先物は17600円台まで急騰していたのに、午後から反転。そこから500円以上も値を下げてきたのだ。これではリスク回避の動きが強まろうというものだ。
テクニカル的にもドル円の118円台前半というのは、そろそろ上限となりそうな状況にもなっていた。私も117.90割れから、ドル円をショートで参戦。いちおうは最近のコアレンジの下限である116円台入りを目指すが、それはマーケット次第だ。
夕方になってくるとリスクオフの傾向がより鮮明になってきた。原油価格は大きく動いているわけはないのだが、それでも30ドルの大台を割り込んできたので、市場全体のムードは悪くなる。
グローベックスでの米国株も激しく下押し。ドル円も117円台のミドルまで沈んだが、戻りもしないが、下げ渋っているように見える。余りにもスピードが遅いので、私もドル円のショートを117.35でやめてしまった。原油価格も下がらないからだ。
日経先物は昨年の8月からの中国不安で16890円まで急落したが、そのレベルに近付いてきている。16900円台までは見るのだが、これまた下げ渋っている。それだけこのレベルがテクニカルポイントとしてワークしているということだ。テクニカル分析とは相場の引っかかりどころを探る作業である。
それが見事にここでサポートされているというわけだ。だから私もドル円ショートをいったんはゲットアウトしなければいけないと考えた理由だ。重要なポイントなので、売るにしても買うにしても、ここの前後であることに違いはない。
しかしテクニカル分析ではサポートだからといって止まるか抜けるかまでは示してくれない。ただ引っかかるというだけだ。トレードとして再現するためには、そのちょっと手前で逆張ってみる。そして抜けたら順張りするだけである。
アメリカの経済指標がたくさん出た。景況指数もインフレ指数も消費関連のデータも、おしなべて悪いものが並んだ。これを契機に相場は下抜け。米国株も日経先物もサポートをブレーク。一気にマーケットは走り出した。
私もドル円を117円割れからフレッシュにショートメーク。やはりテクニカルに忠実なアクションをするしかなかった。ドル円は116.65あたりまで差し込んで、しばらくは我慢していたものの、すぐに117円台に戻りかけそうになった。わたしもまずいまずいという感じで買い戻した。
ニューヨーク時間ではリスク回避の動きはさらに強まった。米国株は一段安し、ドル円も116.50あたりまで突っ込んだ。しかし株価の下落の度合いに比べると、ドル円やユーロ円の下げは小さかったように見える。
これを為替相場の反応が足りないと見るか、株価などでのリスク回避が行き過ぎであると解釈すべきかは、今週の動きを見て確認していくしかない。だが今日はキング牧師の祝日で、アメリカはお休み。日本勢は相変わらず株買いで臨んだのでドル円も117円台まで乗せてきているが、あまりついて行きたくはないところだ。
日本時間 15時20分
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