昨日はアジア時間でドル円が下攻め。しかしその前日の安値である112.42を下支えにして、なかなか一段安とはいかなかった。私も下抜けするタイミングを狙っていたのだが、そのチャンスは訪れなかった。しかし欧州時間になってユーロ円の売りが主導する形で、ドル円も下げてきた。いよいよそのサポートを割れてきたので、私もドル円を112.37で売りこんでいった。
しばらくは安値攻めをしていたドル円だったが、112.33まで。下がらないドル円を見て、短期筋が買い戻そうとするので、ますます底堅くなっていく。私も自分のコストまで上がってきたら撤退するつもりである。するとやはり損切りに引っかかってしまった。1時間も持たないポジションであった。もうECBの会合までは何もしないと決め込んで、早々に退散した。
今晩のECBは注目度が高いが、いまに至るまで何をやるのかわからない。すでに1月の段階で「3月にやる」とだけ発言してしまっているので、この2か月間の時間的効果だけはあった。しかし間延びしすぎて逆効果になるのではないかとの見方もある。
昨年末の12月緩和の時もそうであった。「12月にやる」といっておいて期待だけは高めておいたものの、実際には債権買取りの期限を延長した程度で、足元の流動性には影響を与えなかったことで、大いに失望を買ってしまった。今に続く株価の崩れなど、リスク回避の流れはそこに端を発しているとも言えなくもない。
今晩も追加緩和として考えられるのは、まずはマイナス金利の幅を広げること。そして資産買い取りの期限延長である。ここまでは金融政策で打ちやすい方法なのだが、これにとどまるとマーケットの失望を得ることになるだろう。もう一歩、踏み込んで、買取資産の増額などがあれば、ややサプライズとなり、緩和効果もあるかもしれない。
前回が失望であっただけに、今回のECBは積極策に打って出ることが期待されている。しかし実際は難しいだろう。ドラギ総裁が会見するのは22時半からだが、中身の全貌が判明するまでは10分以上かかる。
その間にユーロドルは100ポイント下げて、会見の進行とともに反対に200ポイントくらい切り返してしまうのではなかろうか。そのような展開を考えているのだが、その深く瞬間的に押し込んだところを思い切ってユーロ買いをしてみようかと思っている。
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