昨日はFOMCに大注目であった。夜中の3時なので、早めに寝ておいて、頑張って早起きをしてマーケットに臨んだ。すでに短期金利の先物価格などの指し示すところでは、年内に4回だった利上げのペースが2回にまで下がってきている。これは2月に入ってからのことだ。
つまり年2回の利上げペースというがコンセンサスになっているということだ。しかし雇用や内需といった国内の経済データは悪くはない。内向きだけのことを考えれば3月利上げはやっても驚きはないのだが、どのくらい国際情勢や金融市場の不安定さに迎合するのかが、最大の注目点である。
欧州序盤ではややドル買いが進んで、ドル円は113円台の後半、ユーロドルは1.11台を割り込んできたところであった。そしてFOMCの結果発表の直前では同じようなレベルで迎えることとなった。要するにそれまでは様子見の姿勢が続いていたわけである。それまでに出た経済指標も、総じてポジションを持つだけの判断材料を与えなかったようだ。
出された声明文は多分にハト派色の強いものとなった。国内の雇用や景気は良いとしながらも、やはり世界経済のダウンサイドリスクを気にしている。今ひとつ、3月利上げを踏みとどまるだけの明確な理由に欠けるところがあったが、それでも今年の経済背長見通しを下方修した。
また年末の金利水準予想についても、0.5%分だけ引き下げられていた。つまり年2回の利上げである。これでドル金利は短期も長期も急低下する。米国株は上昇に向かい、そしてドルは全面安となった。
ドル円は112円台に沈んで、ユーロドルは1.12台まで上がってきた。私も途中で何度かドル円を売ってみたが、ユーロドルの伸びがあまり大きくないので、なかなかじっくりとポジションを持ち続けられない。やはり15ポイント取るだけがせいぜいである。
まあそれでも3回も4回も相場に入ることはできた。それだけニューヨーク終盤にかけてはドル安の流れが明確になっていったということだ。そして本日、朝になって明るくなってくると、東京勢はどうせあ買ってくるのだからという見込みもあって、ドル円は反転しはじめた。
ドル円は堅調なまま、朝の9時をむかえ、アジア時間では113円台を回復しそうな勢いを見せた。しかし仲値きめをスルーしても113円台に乗せ切れず。その後はやや買い過ぎた分のオファーがマーケットを重たくしている。そして午後になると株式市場が崩れ初めるのを歩調を合わせて、ドル円も111円台まで沈んでいく。
しばらく112円ちょうど付近での攻防戦が続き、辛うじて東京勢メインの間は112円台をキープしている。だが日銀もFOMCも終わって、新規の材料を得られることはなくなった。昨日の流れが続くことになりそうなので、ドル円もユーロドルも、ドルの安値がどこまでいけるのかを見にいく展開になると考えるのが自然だろう。私もまだドル円のショート攻めに参戦しようかと思っている。
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