昨日の欧州序盤ではドル円は113円台の中盤、ユーロドルは1.1160-70レベルだった。欧州序盤といっても欧州はイースター休みなので、参加者がいない。だからマーケットもほとんど動かないのが予想された。動き出すのはニューヨーク勢の参入からである。つまり夜の9時以降だということになる。
先週の中ごろからFEDの4月利上げの可能性がまことしやかに語られだしているので、ドル円はとても堅調である。簡単に111円台まで下がったりしていたものが、スピードこそは遅いものの、いつの間にか113円台まで上がってきている。もちろんドル円は依然として年初からのダウントレンドの中にいるものの、そこでの相場上昇だから余計にどこまで上がるのか注目が集まるのである。
アジア時間から欧州時間まで通じても、連休明けのグローベックスセッションでは米国株はやや堅調である。これがリスクテークの場枯れを助長しており、ドル円やユーロドルがなかなか下がらない要因になっている。
さてニューヨーク時間だ。ドル円はやや重くスタート。113.30を下回ってもきた。やっぱり下か、という感じで私もちょっと売りこんでみた。ここから下がり始めるならば、111円台くらいまで一方的に落ちてもおかしくはない気がしたからだ。それほど短期的にドル円のロングも溜まっているかもしれない。
またFED関連の要人が「4月利上げは考えていない」などとでも発言したら、一発でドルブルのムードは吹き飛んでしまうだろう。そういった足腰のもろさを期待してショートに振ったドル円だったが、そこからはぜんぜん落ちなかった。私も113.45で買い戻しさせられた。
その後のニューヨーク市場では為替相場はほとんど動かずであった。そして今日のアジア時間でドル円が上げ気味。そして昨日の高値であった113.68を急追した。しかし今のところ、高値は同じようなところまでで、目先はキャップされた格好となっている。
今晩からは欧州勢も戻ってくるので、もうちょっと相場のほうもピリピリ動くことになるだろう。いまだにドル円がどちらに行きたがっているのかは判然としない。ちょっと難しい局面である。今晩のイエレン議長の発言にみな手がかりを求めたい感じだろう。
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