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西原宏一_メルマガ取材記事
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持田有紀子の「戦うオンナのマーケット日記」

ドル円ショートカバーもきつい、
日本の介入への思惑も働く局面

2016年08月04日(木)17:29公開 (2016年08月04日(木)17:29更新)
持田有紀子

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 昨日の欧州序盤では、ドル円が101円台を回復してスタート。東京時間で100.75あたりまで下押ししたが、前日の安値であった100.68を下回らなかったことで、急激にショートカバーが入ったという感じである。また日本政府の内閣改造も発表されて、内容がどうあれ、経済対策に対して前向きになるのではないかとリスクオンになったようでもある。

 ニューヨーク時間になってアメリカの経済指標が出た後、ドル円の買い戻しはいよいよ強まって、101円台のミドルまで上昇。これで昼間に売りこんでいた短期勝負のショートポジションはダイブ切らされた格好となった。

 これは原油相場が切上がったことによる連鎖反応のようなものだった。リスクテークかというとそうでもなく、米国株は週末の雇用統計を控えて小動きに徹している。だからポジション調整の域を出ないものだったといえる。

 ドル円がいよいよ100円割れを目指す展開になってきて、政府関係からも「投機的な動きには対処する」といった発言が多くなってきた。先月後半のBREXITでの100円割れは仕方がなかったとしても、今回のドル円の下げは果たして投機的な動きなのだろうか。それを誰が投機的だと判断できるというのか。

 まあ今年に入ってからも115円台割れでも同じことを言っていたし、110円割れのときも同じであった。さすがに105円割れのときは何かするだろうとも思われたが、米政府から「秩序ある流れ」だと指摘され、釘を刺されている。ここで問題になるのは、アメリカから介入をするなと止められているのに、本当にやる気があるのかどうかである。

 しかしアメリカの意向を無視してやるかもしれないところに、日本の政府としての恐ろしさもある。首相の靖国参拝など、中国や韓国が問題視するのは歴史的な背景からしても仕方がないが、オバマ大統領にも失望したと評されたほどである。

 自分のやりたいことのほうが、他がどう見るかよりも優先するという大人げなさが今の政権には垣間見られる。強いことを言うことが本格政権の正統性と出も言いたげなようである。

 だから為替相場への実弾介入もリップサービスだと馬鹿にしてばかりはいられない。特に急速に2円も3円も夜中に円高が進むようなことになれば、一応の敬意を表して注意しないといけないステージにさしかかっているのかもしれない。


日本時間 16時00分

 

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