■トランプ氏の記者会見は期待はずれ…
みなさん、こんにちは。
マーケットの注目を集めていたトランプ次期大統領の会見が日本時間の本日、1月12日(木)早朝に行われました。
オバマ大統領の最終演説がすばらしいものだったため、トランプ次期大統領の会見にも期待が集まったのですが内容は期待はずれ…。
マーケットの注目を集めていたトランプ次期大統領の記者会見だったが、内容は期待はずれ… (C)Spencer Platt/Getty Images
CNNを筆頭に米メディアを痛烈に批判、自身が半ば恐喝し誘引した自動車産業の米国生産回帰などを絶賛し、マーケット参加者を驚かせました。
■米大統領就任式前に、米ドル/円は短期的に調整入り
米ドル/円の動きをチェックすると、トランプ氏の記者会見前は期待感から一時、116.87円まで急騰。
ところが、経済対策に関する言及がなかったこともあり、記者会見後のマーケットは一転して、米ドル売りへ。
巨大なオプションが位置する115.00円をブレイクし、一時114.25円まで急落しました。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 30分足)
来週、1月20日(金)の米大統領就任式前後に調整があるというのがマーケットのコンセンサスですので、その文脈に沿って、米ドル/円は短期的に調整入り。
【参考記事】
●トランプ氏は記者会見で何を語るのか? 米ドル高・金高が同時進行する場合は…!?(1月9日、西原宏一&大橋ひろこ)
■市場で話題の国境税とは?
前述のトランプ次期大統領の記者会見で話題になったのが国境税。
国境税とは、輸入品に課税し、輸出品に税優遇を与えるというもの。
共和党が上下院を制したことにより、この国境税の可能性が高まっています。
国境税は当然、輸入を抑制し、輸出を促進します。国内生産が活発化し、成長率を押し上げ、インフレ圧力を高めます。
これが米国の利上げ圧力となり、同時に米ドル高を誘引します。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドルVS世界の通貨 日足)
トランプ次期大統領の会見は、酷評しているメディアが多数。一方、マーケット参加者はこの国境税に関する言及に注目しています。
それは、国境税が中期の米ドル高トレンドを補強することになるためです。
ただ、前述のように短期的には、米大統領就任式前後に…
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