■米大統領就任式前後の調整は米ドル買いの好機
ただ、前述のように短期的には、米大統領就任式前後に「株、米ドル/円」ともに調整するというのがマーケットのコンセンサスであり、米ドル/円はそのシナリオどおり、1月20日(金)の米大統領就任式に向けて調整しているともいえます。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 日足)
米ドル/円の調整幅をテクニカル分析でチェックしたいと思います。11月9日(水)、米大統領選当日の米ドル/円の安値が101.20円でした。
12月の米ドル/円の高値が118.66円。到達した日が昨年(2016年)12月15日(木)ですので、ほぼ1カ月で、約18円もの暴騰を演じたことになります。
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この米ドル/円の値幅から、フィボナッチで調整幅をはかってみます。23.6%が114.54円なので、1月11日(水)にやっとそこまで調整したといえます。
ただ、23.6%はマイナーな数値であり、通常押し目のメドで使うのは38.2%。
38.2%は112.00円となりますので、1月20日(金)の米大統領就任式前後の米ドル/円の調整幅は最大112.00円というのが値幅的なメドとなります。
(出所:Bloomberg)
ただ、高値である118.66円に到達したのが昨年(2016年)の12月15日(木)。もみ合いに入ってほぼ1カ月経過しているため、時間的調整はほぼ終わりつつあり、早晩メイントレンドの米ドル高に回帰する可能性も濃厚。
(出所:Bloomberg)
米大統領就任式に向けての調整が、中期の米ドル買いの好機になるのではないでしょうか?
国境税の可能性も高まり、米ドル高トレンド継続の米ドル/円の動向に注目です。
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