昨日はドル円をショートのままで持ちっぱなしでオーバーナイトした。それを109.80で損切りの買い戻し注文を置いておいたのだが、これが実にうまくワークした。欧州時間では109.75あたりまではメクリ上がって来たので、もう御用かなと諦めた。
しかしそれが109.80をつかずにキャップされたままとなった。日付が変わる前にドル円は下攻めを敢行しなかったので、さすがにもう持っているのはきついなと思い、109.58で買い戻すことにした。
その後、夜中に109.80を超える局面もあったようだ。昨日は海外市場でイベントは少なかったのだが、やはりマーケットを動かしたのはトランプ発言だった。前々から言ってきたことの繰り返しなのだが、ドルが高過ぎると言及したのだ。
もちろん自分が大統領になってから進んだドル高の分も考慮に入れての発言だ。実に説得力と整合性があるとみなされて、ドル相場が急落。ドル円は109円割れをトライすることとなった。ニューヨーククローズ間際のことだったので、ドルは全面安で、安値引けしたのみ。本日の早朝のセッションに持ち越しとなった。
そしてスポットのバリューデイトが変わったタイミングで、ドル円が108円台に突入してきた。グローベックスがクロージングを迎えているので、もうリスク回避の手段は為替相場しかない。
ドル円はスピードを加速させて激しく突っ込むものと思われたが、108.85あたりまで。ちょっと不発だった。しかしアジア時間では109円台に戻す力がなかったようで重いまま。ようやく109円台に値を戻したりしてきている。
北朝鮮も木曜日に警戒しろと外国人プレスに表明しているし、ますます地政学的なリスクが高まってきている。リスク回避のための株売り、円の買い戻しが急がれる局面だ。何かやるといってやらないと、なめられて自分が粛清されるかもしれない北朝鮮の指導者。だから何もしないわけにはいかないだろうと考えると、実にそら恐ろしい。
今年度の本邦輸出勢の社内レートが107円台というのだが、もう目の前だ。そもそも107円というのも、何か足して2で割ったような数字であり、実態が伴わないのであるが(笑)。今晩もダウンサイドリスクに要注意だ。
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