今年の半値である113.40レベルを上抜けしてきて、114円台まで見てしまったドル円。これで今年の上半分のゾーンでプレイすることになったのだが、昨日のアジア時間でドル円は113円台に降下。北朝鮮のリスクが高まったので、リスク回避的なドル円の売りものが出たのだ。
そこで問題になるのが、ネックラインとして113.40がサポートされるのかどうかであった。そのようなリスク回避の動きに加えて、ここ最近の急伸によるスピード調整のポジションクローズも出てきている。それでも欧州時間入りするまでには、なんとか安値を113.65-70あたりまでで耐え忍んだ。
私もそれと同じようなテクニカル面からの思惑で、ドル円を113.50近辺があったら買ってみようかなと考えていたのだが、なかなか買えずじまい。ニューヨーク時間になるとドル円は114円台を目指す動きが顕著になってきた。
リスク相場で言うと、米国株はそれほども動いていない。実に小動きである。フランス、韓国の選挙も予想通りに通過して、次の材料を欲しているというところなのだろう。そして昨日はアメリカでの経済指標は原油在庫報告くらいであった。
ここのところ低迷していた原油相場も在庫の大幅な減少を見て、2ドル強ほどのジャンプ。それでリスクオンになったとは思わないが、ドル円やユーロ円など、リスクに敏感とされる通貨ペアは一斉に値を上げた。ドル円もこのステージで114円台に回帰。そのままニューヨーククローズまで堅調な動きが続いた。
今日のマーケットでもドル円やユーロ円は押し目をウオッチして、そこを拾うという作戦になる。そのようなテクニカル中心に動きにフォーカスが当たるが、PPIや失業保険といった経済指標では動かないだろう。
日本時間 15時30分
株主:株式会社ダイヤモンド社(100%)
加入協会:一般社団法人日本暗号資産ビジネス協会(JCBA)