先週の金曜日はドル円が114円台を超えられないまま、113円台の後半でアジア時間はもんだ。これはドル円の今年の半値である113.40あたりのサポートを意識した動きだ。動き出したのはアメリカの経済指標が出てからだ。小売売上高の伸びが予想を下回ったのだ。
今年に入って好調と見られていた個人消費も、それほどでもないのかと考えなおさせられるのである。ドル金利が短期も長期も下げ始めると、ドル相場も全面安に。ドル円は今年の半値付近まで沈んで、戻しもほとんどなく、半値レベルを下回ってくる局面もあった。
私としても半値付近での興味はあったものの、一回だけ113.51で買ったのを113.38で損切りしただけとなった。その後はちょっと買うべきなのか、売るべきなのか。値動きが小さいものとなってしまったので、まだ判断ができないでいる。もうちょっと相場の進行を待って、方向感が出てから次の一手かなと考えている。
そこへもってきて週末に世界的に大規模なサイバー攻撃が発生したことや、北朝鮮が弾道ミサイルを発射したことで一気に地政学的なリスクも高まった。それで週明けのマーケットは気になるところではあったが、まったくリスク回避の動きは見られなかった。
ドル円は確かに金曜日の安値を下回っても来たが、112円台に突っ込むこともなし。日本株も大きなダメージを食らっていない。下値サイドの不安が見られないことで、市場には安心感が回復しつつある。それでもドル円もやや底堅く推移している。
今週は大きなイベントが少ない。したがってテクニカル面からの動きに支配されることになりそうだ。特に為替相場ではドル円が今年の半値である113.40近辺での攻防が続いていることもあり、神経質にならざるをえない。
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