アメリカでの政治不安によるリスクオフも一段落し、米国株が下げ止まったことを確認して、金曜日のアジア時間ではリスク許容度が回復してきた。そして日本株も堅調に買い進まれた。
ドル円は前日の戻し高値であった111.70あたりがキャップされているようにも見えるが、それでも111円台をキープしたままである。海外市場で下押しもなければ、世界的にリスクテークに弾みがつくように思われた。
欧州序盤ではドル円が反発して、再び111.70あたりをアタック。最近、低迷が続いていた原油相場も50ドル台に戻してきたので、ますますリスクテークに力強さを増してきたのが原因のようだ。
私もちょっとドルロングに乗ってみようと考えて2回ほどドル円を買ってみたが、私が買った後はぜんぜん上がらないので持っているのが嫌になった。ほんの数ポイントだけだが、損切りばかりさせられた。一方でユーロドルは堅調であって、まったく押し目を作らずに徐々に上がってきている。
アメリカの経済指標は何もなかったが、米国株はストロングにスタート。やはり原油高なども影響しているのだろう。クロス円の上昇もはっきりしてきて、これは週内に損切りさせられたポジションの再構築分なのかもしれない。
ポンドドルも1.30台に乗せてきた。しかしニューヨーク時間の終盤に、ロシア関係でトランプ政権の主要人物が浮上したという報道が流れ、再びリスクオフに。時間切れのためもあって、十分に織り込めずにニューヨーククローズを迎えた格好となっている。
今週は大きなイベントがないのだが、やはり関心はトランプ政権の疑惑と対処に集まってしまうだろう。何が出てくるのかわからないので、予想したり構えていても仕方がないが、マーケットが急激にリスク回避の方向に動くかもしれないことを念頭に入れてポジションを取らないといけない。
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