昨日のアジア時間ではマーケットの動きが総じて鈍く、ドル円は110円台の後半で20ポイントも動かなかった。私も押し目買いスタンスで見ていたのだが、動かないので手が出ずじまい。そしてまったくの動意薄の状態で海外市場へシフトした。
インドのGDPが予想を大きく下回ったのに加えて、アメリカの経済指標も悪いものが並んだ。CAPMが悪かったのと、住宅予約のデータが悪かったのだ。それでドル円は110円台の中盤まで落ち込んだ。私は110.65でまずは第一段のドル買いをした。
次に110.45でも買い下がる予定。投げ売りは110.20で置いておく。しかしこのような注文が今週ずっと同じところで出しているということは、それだけ相場が動いていないことの証だ。実際にドル円が半分だけロングにはなったが、このまま買い下がりも利食い売りもできないかもしれない。
そうしたリスクオフの状態で米国株は軟調にスタートしたのだが、JPモルガンがトレーディング収益の悪化をほのめかした。それで金融セクターを中心に米国株は一段安。原油相場が48ドル台を割り込んでくるくらいに下げ基調が顕著になってきたのも、リスク回避の動きを加速させた。
リビアが増産に走りそうだという報道のためのようだ。市場全体でリスク回避が止まらないくらいに悪材料が多すぎる。私のロング攻めもあっという間におしまいかなと思った。しかしナンピン買いのほうはなかなかできない。結果的には安値は110.49までだった。
夜中にCAPMが訂正されて、実は予想よりも良かったと公表されると、米国株の下げは一服。しばらくは米国株もドル円も安値圏でモジモジしていたが、ニューヨーククローズの30分前からは積極的な株買いも入って、ようやく市場のリスク許容度も持ち直した感じだ。
私は今日になってようやく111円ちょうどで利食い売りをしたが、それにしても値幅が小さい。こうした膠着状態は金曜日の雇用統計の出るまで続くのだろう。今晩も経済指標がいくつか出るが、最近の傾向として悪い材料のほうに反応しやすい感じがする。
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