昨日はアジア時間でドル円が軟化。ズルっと落ちてきて、長らくサポートされてきた111.20を下回ってきて、それで109円台にまで突っ込んだ。今週は8日の木曜日にたくさんのイベントが予定されている。
イギリスの総選挙、ECB会合など、場合によってはマーケットの波乱要因にもなりかねないものばかりだ。それで早めのリスク回避が出てきたというところだったのだろう。
中国が為替相場の安定を背景に、米国債購入の増加を示唆した。それが世界的な長期金利の低下を促して、形の上ではリスクオフの様相を強めた。ドル金利の低下傾向はドル売りの背中を押す。欧州時間ではドル円はズルズルと下がって109円台の前半まで達した。
私としてももはやドル円のセル・オン・ラリーの態勢だ。しかしその戻り場がなかなかないのである。相場の格言にもあるように、戻り売りに戻りなしである。本格的な下げ相場の始まりなのかもしれず、いつでもチェンジマインドできるように構えておくことだ。
2週間ほど前まではドル円は115円台乗せかと見られていたが、いまや今年の最安値である108円台が視野に入ってきている。
海外市場では株価の変動は小幅なものにとどまった。もちろんリスクオフの中なので利食い売り先行なのだが、だからといって米国株などは値崩れするには至らなかった。
今晩8日のイベントに向けての様子見が続くだろう。注目すべきはその不安定要素を避けるために、どのくらいのポジション調整が起こるのか、である。ドル円の108円台は買ってみてもいいのだろうが、108.10でストップアウトすることを忘れてはいけない。
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