今週になってドル円の軟化傾向が顕著になってきたが、木曜日に予定されているECBの緩和姿勢の変化、コミ―前長官の証言、そしてイギリスの総選挙のため、様子見姿勢が強まっていると言える。私もドル円はベア目で見ている。それは仕方のないことで、あと1円も落ちれば今年の最安値が視野に入ってくるからだ。
むろんショート攻めしたところで、いったんは108円台の前半では買い戻す。また思い切ってロング転してもいいのかもしれない。テクニカル的にも108.10をつかないことには、下値攻めは加速しないだろうから。
欧州時間ではドル円が109円台の前半まで突っ込んできた。そしてこれが市場のムードを暗くした。しかしOECDが世界経済の成長見通しを上方修正したので、欧州株やグローベックスでの米国株は値崩れしない。それでなんとか109円台はキープしたという感じだ。
ニューヨーク勢が参入してくると、原油相場も軟化。原油在庫が意外に増加していたからだ。また北朝鮮がミサイルを発射するのではという報道が、地政学的リスクを高めもした。マーケットは大きなリスクオフにさらされてもよさそうなのに、やはり翌日に控えたイベントまで待ってみたいという心持ちが強いのであろう。あまりダイナミックな動きは見られなかった。
そうした中、夜中の3時過ぎにコミ―前長官の証言内容が公表された。中身はほぼ想定の範囲内であったが、かえって司法妨害を示す積極的な根拠も出てこなさそうだということで、急激にリスク許容度が回復した。垂れ気味だった米国株は切り返し、ドル円もピョンと110円台の後半まで跳ね上がってニューヨーククローズを迎えた。
さて今晩はいよいよ注目のイベントである。コミ―前長官の話はもう出てしまったので、それほどもインパクトはないであろう。ECBもBS縮小に向かう話しでも聞ければいいのに、昨日はインフレ率の低下が示されたので、現段階では金融政策にドラスティックな変更はないだろう。
後はイギリスの選挙。これは結果が判明するのはニューヨーククローズ以降になりそうだ。しかし事前の予想通りに保守党が勝ったところで、果たしてそれはポンド買いになるのか。ますますハードBREXITが確定するようなものだ。どちらに転んでもポンドは下がりそうな気がする。ポンドの流れが今年の後半のリスクのありようを決めるかもしれない。ポンドの動きに注意したい。
日本時間 15時30分
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※スプレッドはすべて例外あり。この表は2023年12月1日時点のデータをもとに作成しているため、最新の情報とは異なっている場合があります。最新の情報は各社の公式サイトなどで確認してください |
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