昨日のアジア時間ではドル円は110円台の後半で推移。値幅は20ポイントくらいしかなかったが、108円台まで突っ込んだ先週の状況から考えると、2円級の戻しでもあり、またそのまま高値圏で張り付いている。
マーケットには経済指標などのファンダメンタルズに関する材料には不足しているが、トランプ政権の人種問題に対する扱いや、北朝鮮との応酬が相場変動の要因と期待されている。
欧州序盤でもドル円、ユーロ円の買い上げは続いて、ドル円は111円台乗せをトライした。最初のトライでは失敗したが、それでも値崩れはしない。ニューヨーク時間では政治的なマターも含めて何が出てくるかわからない。
そのニューヨーク序盤では、トランプ大統領の「北朝鮮は賢明な判断をした」といった、相手をほめそやす言動が出てきた。これで欧州株の上昇にともなう形で、米国株も上昇。住宅関連の経済指標が悪かったのを吹き飛ばす形となった。
ドル相場は全面高となって、市場に安心感が漂った。これで当面の地政学的リスクが遠のいたという解釈だ。私もドル円を買ってついて行こうと考えたのだが、いかんせんドル円は111円台にまだ乗せてこない。
しかし私は寝てしまった後だったが、人種差別問題のほうが火を噴き始めたようだ。トランプ大統領が政府の助言機関を解散したことで、一気にリスク回避の勢いが高まった。
米国株はトップオフ。すぐにドルの全面安となった。ドル円が急激に下げてきて、今度は安値攻め。ニューヨーク時間ではドルの全面安となり、そのままドル安水準で終了した。
昨日はドルの高値攻めをやったからというわけではないが、今日のところはドル安方向を攻めたほうがよさそうだ。東京時間でも109円台に突入してきているが、まだまだドルロングのシコリが残っているような感じだ。
日本時間 15時30分
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