昨日は東京時間でドル円が109円台に戻してきて、ちょっとリスク回避ムードが薄らいできた。それでもユーロ円も含めて急反発とならないのを見ると、いまだに米韓訓練による影響がどうなるのかははっきりしないため、地政学的なリスクは無視できないといったところだ。
テクニカル的にはやっぱり108円台は突込み売りができないということを証明した形となっている。108.60あたりと108.10近辺が二重に強力なサポートとして効いているのである。
下方向にブレークできない以上は、時間をかけてでもロングで攻めるしかないようだ。私も再度の108円台があればドル円を買っておこうとは考えていた。
海外市場ではリスク許容度が大いに回復した。ニューヨークオープン前に一部報道で、トランプ政権の税制改革の骨子について共和党重鎮からの合意が得られているということだった。いろいろな政策が宙に浮いている現状では、税制改革に専念するしかない。
そうした中で久しぶりに市場のプレーヤーが飛びつきたくなるグッドニュースであった。米国株はオープン直後から堅調な地合いを維持し、押し目なく水準を切り上げた。ドル円、ユーロ円がジャンプするというような局面はなかった。
それでも値崩れを一度も起こさず、109.60あたりまで上がってきて、高値圏でニューヨーククローズを迎えた。私の108円台で入れていたドル円のビッドは当然来なかった。
今日はそうした海外情勢を受けて、朝からドル円が一段高した。主に日本人による買いであるのは間違いがない。アジア時間ではやや材料不足なので、今日も夕方以降の海外勢の動向が重要となる。
アジア時間につけたドル円の高値を超えてこられるかどうかだ。そこがレジスタンスとしてワークしているうちは、戻り売り意欲が強くなるだろう。基本は週末のイエレン議長の発言待ちなのだから、テクニカルムーブに頼らざるをえないからだ。
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