米企業決算は大手金融機関の第2弾であった。BOAとウェルズ・ファーゴである。やはり前日の米銀と同じで、金利収入の増加が見られた。これはアメリカの短期金利上昇の影響が大きい。
だからマクロ要因とも言えるのだが、しかるに金融セクターすべてに共通するファクターだと見られるのである。だからマーケットのほうは材料視せず、予想通りだという動きとなった。リスク性の動向に変化が見られず、ドル円は112円台の前半で小動きのまま。
そして経済指標の発表へと移った。小売売上高が予想をやや下回ったのと、インフレ指標が低めに出てしまったことで、ドル金利が真っ先に低下した。FEDによる12月利上げがなくなったわけではない。
来年の利上げペースに影響が出てくるのではないかという程度のものである。しかしこれをうけて為替相場ではドルが値下がり。ドル円は111円台に沈んだ。
私は昼間からドル円の安くなったところを拾おうと考えていたのだが、夕方から級友に会っていたのでマーケットの参戦はニューヨーク序盤からとなった。すでにドル円は111円台に突入していて、私の想定していた下限を下回っていた。
こうなるとなかに買いづらい。ちょっと様子見を決め込んでいたが、ドル円は戻る感じでもなかった。まあ円がなかったと思って、夜に手を出すのはやめにした。
今日はアジア時間でリスクテークが進んだ。日本株は一段高し、今年の最高値を更新した。同時進行的にグローベックスでの米国株も歴史的な最高値に張り付きのまま。でも高値警戒感があるので、株価が高い割には値動きが乏しくなっている。
値幅が小さいので、その分、他のマーケットへの影響度も小さくなっているのが実情だ。マーケットの材料としてはエンパイヤ指数が出た後は、ニューヨーククローズ後の企業決算までイベントはない。
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