昨日の欧州時間ではドル円が重たかった。安値は111.66まで押した。私も112円台を割れている状況だったら、ちょっとでも戻ったらショートに振るのでいいのはないかと思っていた。それで何度も111.84で売っては見たものの、案外にそこからはあまり落ちない。
もう一押しだと思っているのだが、上がりもないが、下がりもしなかった。ニューヨーク序盤のエンパイア指数でもマーケットの反応はなかったので、自分のコストアッパーだという消極的な理由でしかないが、111.90でストップロスを設定して寝ることにした。
このままニューヨーク時間は終わってしまうのかと思っていたのだが、朝起きて画面を見ると損切りがしっかりとついていた。夜中に「今週中にも北朝鮮と米国の外交官レベルでの会談をモスクワで行う」という報道が流れたからのようだ。
それで地政学的リスクの薄まりが意識され、ドル円、ユーロ円がいっせいに買いで反応したようだ。リスクテークは株価にも表れ、米国株は一日の値幅としては実に小さいものの、主要3指数はすべて歴史的な高値を更新して終了。
今日はドル円が112円台の前半でステイしているが、昨日の海外前半での安値攻めから切り返して、やや下値サイドにシコリを作ってしまっているようだ。多少の押しでも、そこは逃げのビッドが出てくるだろう。何か材料が出てこないと、フレッシュな下押し圧力は発生しなさそうだ。
今晩はミクロ、マクロ指標ともに、たくさん出てくる。まずは大手金融の第3弾となるが、GSとモルスタが出てくる。こちらもJPMやシティ銀などと同じく、FEDのタイトニング効果で金利収入が増えているものと見られている。
そして肝心のトレーディング収益の落ち込みがどの程度のものかで、全体の利益が左右されるという図式も変わらない。マクロ指標のほうは重要度の低いものしかない。
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