昨日はアジア時間ではドル円は112円台の前半でステイしていたのだが、欧州時間に入ってきてからは堅調さが目立ってきた。それでも値幅は小さい、ドル円は上がってきたといっても、112.50をなかなかつけないでいる。
米企業決算は大手金融の第3弾だったが、利益はどれもアナリスト予想を上回ったものの、内容の評価はマチマチであった。マーケットに与える影響もニュートラルであって、相場を動かす材料にはならなかった。
ニューヨーク時間になっても為替相場は小動きが続いた。米国株が歴史的な最高値にいるというのに、株価の動きにダイナミックさはないから、それが他の金融マーケットにも波及しているのだ。
米国株に歯明らかに高値警戒感がある割には、顕著なポジション調整や、それによる値崩れもない。ステーブルといってしまえばそれまでだが、出来高も少ないので盛り上がりのほうもイマイチのようである。
そういうわけでドル円の112円台やユーロドルの1.18台というのは、ちょっとやる気に欠けるものがある。ドル円に限っては、しばらくはボックス圏での停滞が続くものと思われる。ここ最近の戻しである113円台を上限として、押しは111円台までという感じ。
だから112円台を中心にしてレンジ取引に励むのがよいようだ。上か下かにブレークしてくるまで逆張りしてポジションを回転させるのだ。だとすると112.00から112.50の間はもっとも手が出しにくい。ストップロスを置くとしたら、111.65か113.65になるわけで、ロスカットゾーンまでが遠くなってしまうからである。
今晩は住宅着工件数が発表される。ハリケーンの影響も含まれているだろうから、出てきた数字を額面通りには受け取れない。したがってマーケットへの影響も軽微なものになると思われる。
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