■ビットコイン/円があっという間に80万円の大台突破!
ビットコイン価格がまたも急上昇している。
ビットコイン/円が70万円の大台に到達したのは10月21日(土)のことだったが、2週間も経たない11月2日(木)には早くも80万円の大台を突破してしまった。
【参考記事】
●70万円目前! ビットコインが大暴騰中!! 原因はビットコインゴールド誕生予定にあり!?
(出所:kraken)
■米CMEグループがビットコイン先物の上場計画を発表
今回の上昇の主因は10月31日(火)に米CMEグループが2017年の年内にビットコイン先物を上場する計画だと発表したことにあるようだ。
CMEといえば、先物・オプションといったデリバティブの取引で有名な取引所グループ。
たとえば、日本の株式投資家が前夜の状況を気にする通称“シカゴ日経平均先物”は米CMEグループ傘下のシカゴ・マーカンタイル取引所(CME)に上場されているもの。
また、シカゴ・マーカンタイル取引所には通貨先物も上場されており、そのポジション動向がザイFX!の記事中にもよく登場する「IMM(国際通貨先物市場)ポジション」だ。
【参考コンテンツ】
●経済指標/金利:シカゴIMM通貨先物ポジションの推移
このように伝統があり、有名で信頼性の高い取引所にビットコイン先物が上場されるなら、機関投資家などもビットコインの取引が格段にしやすくなり、ビットコイン市場への新たな資金流入がありそう──そんな思惑から、ビットコイン相場はまた高値をとってきているようだ。
■85万円近辺まで上昇したところで頭打ち?
80万円突破後は85万円近辺まで上昇。そこで何度も跳ね返され、高値保ち合いの動きとなっているが、本記事を公開した日本時間11月5日(日)16時台現在、相場は崩れてはいない。
(出所:kraken)
なお、ビットコイン先物の上場には当局の承認が必要と思われるし、米CMEグループの発表どおり、年内に上場されるかどうかはまだわからない。
しかし、米CMEグループの日本語公式ツイッターは10月31日(火)に「ビットコイン先物が上場しました」と過去形でツイートしている。いくら先物の取引所といっても、これは気が早すぎる日本語表現ではないだろうか。
このあとのビットコイン相場の注目ポイントは、11月中旬と言われる「Segwit2X」によるハードフォーク(分裂)が本当に行われるのかどうかという点にありそうだ。その状況により、相場が乱高下することもあるかも…?
(ザイFX!編集長・井口稔)
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