ドル円がめっきり動かなくなり、というよりも113円台にステイし続けているので、113円台のレンジ作戦をとることにした。この作戦をやめるときは113円台を脱した時だ。レンジブレークとともに逆張りポジションをカットして終わりとなる予定でいた。
昨日は欧州序盤でドル円が上がってきた。113.70を超えてきたので売り態勢で構えていると、113.90あたりまでタッチしただけで上抜けしなかった。それで113.81でショートにしたのである。当分は114.00で買い戻しのストップロスを置きながら、113.30ビローを狙うのである。
しかし昨日のドル円は海外市場では動かなかった。一方でユーロの独歩高が目立った。ドイツのGDPが予想を上回ったので、欧州全体のGDPも押し上げられるはずだという期待がこもってのユーロ買いである。ロンドン時間、ニューヨーク時間を通じて、ユーロドルはずっと上がり続けた。そして1.18台をつけて、そのまま高値圏で終えている。
結局のところ、私は今日の朝になって113.45で買い戻した次第。レンジは破れていないのだから、依然として同じことを繰り返しているだけで良いと考える。それがテクニカル面からの要請だ。ここでブルかベアかを議論するのは無意味なこと。徹底して現在の状態が今後も続くと想定してマーケットに臨むのである。
そして今日は日本株が安くなった。それも大幅安といってもよいくらいの下げ方だった。東京時間の午前中から株の値下がりは目立ち、マーケット全体もややリスクオフに傾いてきた。私も113.30以下を狙っていたのだが、113.22でドル円を買った後はあまり持ち心地が良くはない。
ポジションを作る前から逆張り作戦なので、持っている間はきついだろうなと覚悟はしているのだが、なかなかドル円は反転していかない。まあ、ロスカットゾーンに達しないだけでもよしとしなければいけないところだが。
今晩はたくさんの経済指標が出る。だからどれか重要なものだけに注目しておくことにしないと、マーケットのブレに騙される。アメリカのCPI、エンパイア景況指数、小売売上高の3つが同時に出るが、いうまでもなく最も重要なのは小売売上高である。これが予想よりも上か下かで反応するのだ。
先週あたりから世界的に株価調整が出始めているので、高値圏を維持している米国株にとっても小売りのデータは放置できないほど重要性を増している。逆に言うとこの数字が悪いと、もう一段のリスク調整もあり売りうるということだ。ドル円の112円台への突入から、さらなる深押しも起こりうるかもしれない。最近はドル円も動かないので目が慣れてしまっているので要注意である。
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