■ビットコイン/円がついに200万円!!!
ビットコイン/円がついに、200万円の大台を突破しました!!!

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ビットコイン/円 4時間足)
ビットコイン/円が、節目の100万円に乗せたのは2017年11月26日(日)のことでした。
【参考記事】
●ビットコインがついに100万円を突破!! CME上場とハードフォーク期待が背景に!?
なんと! そこからわずか2週間足らずで倍の200万円に到達するという、信じられないほどの猛烈なペースで上昇しています。
■ビットコイン先物の上場が決定!!!
このビットコインの上昇を少なからず後押ししているのが、上の【参考記事】にもあるとおり、ビットコイン先物の上場です。
先日、米国のCME(シカゴ・マーカンタイル取引所)が、12月18日(月)からビットコイン先物の取引を開始すると発表しました。CMEは米国で先物取引所などを運営するCMEグループの中核を担い、株価指数、FX、金利、農産物などの先物・オプションを取り扱っている取引所です。

(出所:CMEグループ)
CMEといえば、CME日経平均先物(シカゴ日経平均先物)などの株価指数先物取引ができる場所として有名です。また、通貨先物も上場していて、そこで取引されている通貨先物のポジション動向、「IMM(国際通貨市場)ポジション」は、多くのFXトレーダーが相場の参考にしているのではないでしょうか。
【参考コンテンツ】
●経済指標/金利:シカゴIMM通貨先物ポジションの推移
日本にも、ビットコインの先物取引ができる取引所が少しですがあります。当コーナーでは以前、金融庁に仮想通貨交換業者として登録された業者の中で、ビットコイン先物の取引ができる取引所を運営しているところを、紹介・比較した記事を公開しました。
【参考記事】
●「ビットコイン・仮想通貨の先物&信用」ができる取引所を比較。対応業者はどこ?
つまり、ビットコイン/円やビットコイン/米ドルの先物は、一部の取引所でこれまでも取引することができたわけです。
しかし、世界中から多くの投資家が集まり、日々、膨大な先物・オプション取引が行われる米最大級の公設取引所CMEが、CFTC(米商品先物取引委員会)の厳しいチェックのもとで認可を受けてビットコイン先物を上場するということは、それとはまったく次元が異なります。
加えて、世界最大の新興企業向け株式市場、米ナスダックも、ビットコイン先物を2018年前半に上場するための準備を進めていると伝わっています。
信頼性と透明性の極めて高い大手取引所にビットコイン先物が上場されたら、機関投資家やヘッジファンドなどがビットコインの市場へ新たに参入してきて、一段と盛り上がりをみせるかもしれない……。
そんな期待や思惑も背景に(原因はそれだけではありませんが…)、ビットコイン/米ドルは1万6000ドル台、ビットコイン/円は200万円台まで破竹の勢いで上昇してきたのです。

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ビットコイン/米ドル 週足)

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ビットコイン/円 週足)
■大手で先陣を切ったのはCMEではなかった!
もう1箇所、CMEや米ナスダックと同じように、ビットコイン先物の上場準備を進めていた取引所がありました。米最大の株式オプション取引所、CBOE(シカゴ・オプション取引所)です。CBOEも、先日、CFTCの認可を受けて、ビットコイン先物の取引を年内にスタートさせることが決まりました。
CBOEと聞いても、あまりピンと来ない方もいるかもしれませんが、VIX指数なら聞いたことのある人も多いのでは? VIX指数とは、米国の代表的な株価指数S&P500を対象とするオプション取引のボラティリティを元に算出したボラティリティインデックスのことで、正式名称は「CBOE Volatility Index」、日本では恐怖指数と呼ばれることもある指数です。
VIX指数は投資家の心理状態を示す指数としてマーケット参加者の多くが注目しています。指数の値が高いほど、投資家が相場の先行きに不透明感を持っているとされるものですね。FX会社が提供するマーケットのニュースの中にも出てくることが多いので、存在を知っている方もいると思いますが、そのVIX指数を公表しているのがCBOEなのです。
CBOEが、CFTCにビットコイン先物の上場申請を行って、年内の上場を目指していたのは周知の事実でした。そのため、上場が決定したこと自体は、さほど驚くことではありません。
しかし、マーケットがビックリしたのは、CBOEが取引をスタートさせるのが、12月10日(日)だということ。CMEより、8日も早く上場するとわかったのです。

(出所:CBOEグローバルマーケッツ)
しかも、CBOEが正式に上場をリリースしたのは、CMEがリリースを出した12月1日(金)の3日後となる12月4日(月)。取引開始が6日後に迫ったタイミングだったのです。
大手取引所の中で、どこが最初にビットコイン先物を上場するのかに注目が集まっていたところ、CMEよりもあとに上場決定のリリースをしたCBOEの方が、取引を開始できる日が早かったということ。
12月1日(金)にCMEの上場決定が伝わった時点では、「CMEが12月18日(月)から取引を開始するということは、まだリリースのないCBOEの取引開始はそれよりあとになるだろうな…」といった見方がありました。
ところが、12月4日(月)のCBOEの発表で思惑が覆され、その1週間後にはCBOEでビットコイン先物の取引ができる!! と、マーケット関係者が色めき立ったのです。
■先物取引の上場でビットコイン相場に異変も!?
FXと同様に、先物取引は証拠金取引なので、レバレッジ効果で資金効率の高い取引ができます。
また、現物取引とは違い、下落を見込んで売りから取引を始めることもできますので、相場の流れに沿って積極的に取引しながら利益を狙うことが可能です。
2017年に入って、これまでとは次元の違うペースで上昇してきたビットコインの相場を「バブル」と認識している市場参加者も少なからずいるようで、一部のヘッジファンドは売りのチャンスを求めて、虎視眈々とビットコイン先物の上場を待っているといったニュースも伝わっています。
今のビットコインの値動きがバブルなのか、そうでないのかはわかりませんが、ビットコイン先物の価格が大量の売り仕掛けによって下落するなんてことになれば、ビットコインの相場も影響を受けることが考えられます。ビットコイン先物の上場によって、ビットコイン相場がどんなふうに変わっていくのか、非常に注目ですね。
CBOEやCMEで、まもなくビットコイン先物が取引できる…
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