■おすすめの暗号資産取引所/販売所はどこ?
ビットコイン(BTC)を始めとする暗号資産(仮想通貨)の売買は、暗号資産の取引所や販売所などで行うことができます。
さっそく初心者の方でも利用しやすい、おすすめの取引所・販売所を提供する国内業者をいくつか紹介しましょう。販売所と取引所の違いについて気になる方は、このコンテンツの最後に解説していますので、そちらをご覧ください。
・「■暗号資産の「取引所」と「販売所」の違いとは?」はこちら
なお、ここで紹介しているのは、暗号資産の現物取引を取り扱っているサービスのみです。暗号資産のレバレッジ取引(証拠金取引、FX)については、「ビットコイン・暗号資産(仮想通貨)のレバレッジ取引におすすめの業者を比較!」でご確認ください。
・ サービス形態:取引所/販売所
★GMOコイン
>>>GMOコインの公式サイトはこちら
>>>【GMOコイン】ってどう? 口座開設方法やメリット・デメリットをわかりやすく解説
GMOコインは、大手ネット証券・GMOクリック証券を擁するGMOインターネットグループの暗号資産サービスです。特に注目したいのは取引ツールで、パソコン版もスマホアプリ版もとても使いやすいのが特徴。はじめての方でも直感的に操作できます。
取引所と販売所、両方のサービスが提供されており、好みや目的によって使い分けることができるのもうれしいポイントです。取り扱い暗号資産の数は販売所の方が多いなど、サービス内容には違いがありますので、詳細は公式サイトでチェックしてください。
【GMOコイン:取引所(現物取引)】
・取り扱い暗号資産:21種類(BTC、ETH、BCH、LTC、XRP、XEM、XLM、XYM、MONA、BAT、QTUM、FCR、OMG、XTZ、ENJ、DOT、ATOM、ADA、LINK、DAI、MKR)
・取引手数料:Maker:-0.03%、Taker:0.09%(BTC、ETH、XRPはMaker:-0.01%、Taker:0.01%~8/3までのキャンペーン)
【GMOコイン:販売所】
・取り扱い暗号資産:20種類(BTC、ETH、BCH、LTC、XRP、XEM、XLM、BAT、OMG、XTZ、QTUM、ENJ、DOT、ATOM、ADA、MKR、DAI、LINK、DOGE、SOL)
・取引手数料:無料(スプレッドあり)
・ サービス形態:取引所/販売所
★Coincheck(コインチェック)
>>>Coincheck(コインチェック)の公式サイトはこちら
>>>【コインチェック】ってどう? 口座開設方法やメリット・デメリットをわかりやすく解説
Coincheck(コインチェック)は、マネックス証券を擁するマネックスグループの傘下にある暗号資産業者です。
サービス形態としては、取引所と販売所の両方が提供されていますが、特に注目したいのは販売所の方。取り扱い暗号資産がとても豊富なのが特長です。かなり珍しいアルトコイン(ビットコイン以外の暗号資産)も揃っています。
重複しているものを除き、コインチェックの取引所と販売所で取り扱われている暗号資産の数をトータルすると全17種類。これは国内最大規模です。たくさんの種類の暗号資産を取引できることはコインチェックの大きな特長といえるでしょう。
積極的に暗号資産のラインナップを増やしている印象ですので、今後も新たな暗号資産の取り扱い開始に期待できるのではないでしょうか。
【Coincheck(コインチェック):取引所】
・取り扱い暗号資産:6種類(BTC、ETC、MONA、PLT、LSK、OMG)
・取引手数料:無料
【Coincheck(コインチェック):販売所】
・取り扱い暗号資産:17種類(BTC、ETH、ETC、LSK、XRP、XEM、LTC、BCH、MONA、XLM、QTUM、BAT、IOST、ENJ、OMG、SAND、DOT)
・取引手数料:無料(スプレッドあり)
・ サービス形態:販売所
★DMM Bitcoin
>>>DMM Bitcoinの公式サイトはこちら
>>>【DMM Bitcoin】ってどう? 口座開設方法やメリット・デメリットをわかりやすく解説
DMM Bitcoinは、DMM.com証券を擁するDMM.comグループの暗号資産サービスです。人気タレントのローラさんがイメージキャラクターを務めています。
サービス形態は販売所のみ(現物取引という名称で提供)で、取り扱い暗号資産の数は標準程度。取引ツールも使いやすく、初心者にもおすすめです。
また、ユーザーサポートも充実しており、土日祝も含めた365日、問い合わせに対応してくれる点も心強いところ。LINEでの問い合わせもOKです。
【DMM Bitcoin:販売所(現物取引)】
・取り扱い暗号資産:18種類(BTC、ETH、XRP、LINK、MKR、AVAX、CHZ、TRX、ZPG、LTC、XLM、ETC、BCH、BAT、ENJ、OMG、MONA、MATIC)
・取引手数料:無料(スプレッドあり) ※BitMatch取引手数料を除く
・ サービス形態:取引所/販売所
★bitbank(ビットバンク)
>>>bitbank(ビットバンク)の公式サイトはこちら
>>>【ビットバンク】ってどう? 口座開設方法やメリット・デメリットをわかりやすく解説
bitbank(ビットバンク)は、日本国内でも有数の取引量を誇り、高い流動性で快適なトレードができることを公式サイトでも強みとして挙げています。暗号資産が今ほどメジャーではなかった頃から運営されていて、国内の暗号資産業者としては老舗の1つと言えるでしょう。もともと取引所のみを提供していましたが、2020年10月からは販売所の提供も開始しました。
取引ツールは、高機能でありながらパソコン版もスマホ版もシンプルで使いやすいのが特徴。初心者から中上級者まで、幅広い層にとって利用しやすい業者ではないでしょうか。
【bitbank(ビットバンク):取引所】
・取り扱い暗号資産:22種類(BTC、ETH、BCC(BCHのことをビットバンクではBCCと表記する)、MATIC、ASTR、LTC、LINK、ENJ、DOGE、QTUM、XLM、DOT、MKR、ADA、XRP、OMG、MONA、BAT、XYM、AVAX、BOBA、AXS)
・取引手数料:Maker:-0.02%、Taker:0.12%など取引する暗号資産によって異なる
【bitbank(ビットバンク):販売所】
・取り扱い暗号資産:20種類(BTC、XRP、ETH、MATIC、DOT、DOGE、LTC、MONA、BCC(BCHのことをビットバンクではBCCと表記する)、XLM、QTUM、BAT、OMG、XYM、LINK、MKR、BOBA、ENJ、ASTR、ADA)
・取引手数料:無料(スプレッドあり)
・ サービス形態:販売所
★BITPOINT(ビットポイント)
>>>BITPOINT(ビットポイント)の公式サイトはこちら
>>>【ビットポイント】ってどう? 口座開設方法やメリット・デメリットをわかりやすく解説
BITPOINT(ビットポイント)のサービス形態は販売所のみ(現物取引という名称で提供)で、取引所は用意されていません。取り扱い暗号資産の数はあまり多くはありませんが、TRX(トロン)のように国内業者の取り扱いが珍しいものも含まれています。
スマホアプリは初心者にもとっつきやすい、すっきりとしたデザインで直感的な操作が可能。パソコンからも利用できるWEB取引ツールにはTradingViewが搭載されており、高度なチャート分析にも対応していますので、中上級者の方も利用しやすいサービスではないでしょうか。
【BITPOINT(ビットポイント):販売所(現物取引)】
・取り扱い暗号資産:13種類(BTC、BCH、ETH、LTC、XRP、BAT、TRX、ADA、JMY、DOT、LNK、DEP、IOST)
※一部BITPOINT PROでは取り扱っていない暗号資産もある
・取引手数料:無料(スプレッドあり)
・ サービス形態:取引所/販売所
★bitFlyer(ビットフライヤー)
>>>bitFlyer(ビットフライヤー)の公式サイトはこちら
>>>【ビットフライヤー】ってどう? 口座開設方法やメリット・デメリットをわかりやすく解説
bitFlyer(ビットフライヤー)は、日本国内で暗号資産が今ほどメジャーではなかった頃からサービスを提供している老舗業者の1つ。人気タレントを起用したテレビCMなどでもおなじみですから、ご存じの方も多いのではないでしょうか?
取引所も販売所も提供していますが、取り扱い暗号資産が豊富なのは販売所の方です。かなり珍しいものまで用意されています。
取引所については、ビットコインのみに絞られた簡易的な取引所に加え、上級者向けのbitFlyer Lightningが提供されているのが特徴。投資目的やスキルに応じて利用するサービスを自由に選ぶことが可能です。
【bitFlyer(ビットフライヤー):簡易取引所】
・取り扱い暗号資産:1種類(BTC)
・取引手数料:約定数量×0.01~0.15%(単位:BTC)
【bitFlyer(ビットフライヤー):上級者向け取引所(bitFlyer Lightning)】
・取り扱い暗号資産:6種類(BTC、ETH、BCH、XRP、XLM、MONA)
・取引手数料:約定数量×0.01~0.15%(単位:BTC)など取引する暗号資産によって異なる
【bitFlyer(ビットフライヤー):ビットコイン販売所】
・取り扱い暗号資産:1種類(BTC)
・取引手数料:無料(スプレッドあり)
【bitFlyer(ビットフライヤー):アルトコイン販売所】
・取り扱い暗号資産:16種類(XRP、ETH、XLM、XEM、BAT、ETC、LTC、BCH、MONA、LSK、XTZ、DOT、LINK、XYM、MATIC、MKR)
・取引手数料:無料(スプレッドあり)
紹介した他にも、金融大手SBI系列のSBI VC トレード、LINE系のLVCが提供する暗号資産サービス「LINE BITMAX(ライン ビットマックス)」、楽天グループの楽天ウォレット、多数の大手企業が株主に名を連ねるDeCurret(ディーカレット)、玄人好みな感じがする暗号資産サービス「FTX Japan」、海外大手の日本法人・フォビジャパン、同じく海外大手Krakenグループの日本法人・Payward Asia、これも海外大手の日本法人・Coinbaseなど暗号資産の現物取引を提供している業者は複数あります。
各業者の特徴を確認したうえで、自分が利用しやすいものを選ぶことが大事になってきそうです。
■暗号資産の「取引所」と「販売所」の違いとは?
それではここで、初心者の方向けに販売所と取引所の違いについて、簡単に確認しておきたいと思います。
・ 「取引所」と「販売所」の簡単な見分け方
2つを見分ける、もっともわかりやすいポイントは、取引画面に板があるかないかを確認することです。板とは価格ごとに売り注文と買い注文が上下にズラッと並んだ画面のことですが、この板があれば取引所、板がなければ販売所と見て、まず、間違いありません。
販売所と取引所の両方を提供しているGMOコインを例に説明しましょう。
取引所の取引画面を見ると、ご覧のとおり板があり、売り注文と買い注文が上下にズラッと並んでいます。

(出所:GMOコイン)
一方、販売所の方に板はありません。代わりに売値と買値が2Wayプライスで表示されています。

(出所:GMOコイン)
もちろん、業者によって取引画面のインターフェースはさまざまですが、板が表示されていない取引所サービスは、通常ありませんので、この方法は、どの業者のサービスを見分ける際にも通用すると考えて大丈夫でしょう。
・ しくみの面から考えると取引の相手方が違う
続いて、取引所と販売所をしくみの面から考えると、ズバリ、取引の相手方が異なります。
販売所では、基本的に業者とユーザーの間でビットコインをはじめとする暗号資産の売買を行います。ユーザーから見ると、取引の相手方は常に業者です。これを店頭取引(相対取引)と言います。
一方、取引所では、基本的に業者が提供するインターネット上の暗号資産取引所に参加するユーザー間で取引を行います。つまり、ユーザーの取引の相手方もユーザーです。これを取引所取引と言います。
取引所では、状況によってマーケットメイクを目的に業者が取引当事者になるケースなどもあるようですが、基本的に、業者は暗号通貨を売りたい人と買いたい人をマッチングする場所を取引所という形で提供するだけです。
【販売所と取引所で異なる取引の相手方】
・ 販売所:基本的に業者とユーザーの間で取引を行う=店頭取引(相対取引)
・ 取引所:基本的にユーザー間で取引を行う=取引所取引
このように、しくみの面から考えると、取引の相手方が違うという点で、販売所と取引所は異なる取引形態であることがわかります。
■「取引所」と「販売所」の特徴を知り、使い分けよう
違いを押さえたところで、次に取引所と販売所にどのような特徴があるのかを確認しておきましょう。
それぞれに一長一短ありますので、よく特徴を理解し、投資目的などにあわせて販売所と取引所を使い分けるのがおすすめです。
・ コスト面で有利なのは「取引所」
コストを考えると、有利なのは取引所。販売所の方がコスト高であると覚えておいてください。
一般的に取引所では取引手数料がかかり、販売所では取引手数料無料であることが多いにも関わらず、コスト面で有利なのが取引所とは、いったいどういうことでしょうか?
販売所の場合、取引手数料はたしかに無料が多いですが、その代わり売値と買値の差(スプレッド)が純粋なコストとなります。そして、そのコストは、取引所を利用する際にかかるコストよりも大きくなるのが一般的。
以下は、GMOコインの取引所と販売所の取引画面を、ほぼ同時に取得したものですが、取引所を利用した方がコスト的にはお得な取引ができるというのが一目瞭然です。

(出所:GMOコイン)
この時の販売所のスプレッドは、4万3666円――。スプレッドとは異なりますがそれに代わるものとして、取引所の板で最良売気配(もっとも安い売り注文)と最良買気配(もっとも高い買い気配)の差を見ると303円――。
取引価格は刻一刻と変わるものではありますが、取引手数料がかかることを考慮しても、圧倒的に取引所の方がコスト面では勝っているであろうことがうかがえます。
ちなみに、暗号資産の販売所におけるスプレッドは、GMOコインを含め、どこもだいたい変動制。マーケットの状況によっては、さらに拡大する可能性があるものと認識しておきましょう。
・ 初心者にわかりやすいのは「販売所」
コスト面では取引所の方が有利だというのは上述のとおりですが、わかりやすさという点で見れば、おそらく販売所に軍配が上がります。
販売所の取引画面というと、売値と買値が同時に提示される2Wayプライス方式のGMOコインのようなタイプか、売値か買値どちらか一方しか表示しないコインチェックようなタイプが一般的です。以下には、例としてコインチェックの販売所の取引画面を掲載します。

(出所:コインチェック)
見た目からして非常にシンプルですから、初心者でも直感的に暗号資産を売ったり買ったりできるでしょう。
コスト面では不利ですが、暗号資産を購入して中長期で保有しておきたいなど、あまり頻繁に取引するわけではないなら、初心者のうちは、おもにわかりやすい販売所を利用する、というのもありかもしれません。
・ 珍しい暗号資産や大口取引は「販売所」がいい場合も
一般的に取引所に上場されている暗号資産は、ビットコインに加え、イーサリアム(ETH)、リップル(XRP)など比較的メジャーなアルトコインであることが多いです。
取り扱い業者が限られる珍しいアルトコインについては、特定の業者の販売所でしか取り扱っていないというケースもあります。
この場合は、業者はもちろん、取引所と販売所いずれで取引するかの選択肢もかなり限られてしまいます。もしかすると他に選択肢はなく、ある業者の販売所でしか取り扱いがない、そこ一択…というケースもあるかもしれません。
また、取引所は板に提示された数量しか、その価格で売買することできないといった制限があります。この点、販売所は、取引の相手方が業者ですので、基本的には、最大取引数量内であれば提示価格ですぐに注文数量分の取引ができるようです。
ある程度まとまった取引量で、今すぐ確実に売買したい場合などは、取引所よりも販売所の方が使い勝手がいいケースがあるかもしれません。
お伝えしたとおり、販売所と取引所は、それぞれの特徴を理解し、投資目的などにあわせて使い分けるのがおすすめです。
各業者によってもサービス面で違いがありますので、気になる業者があれば公式サイトなどを参考に、より詳しい情報を確認してみてはいかがでしょうか?
また、暗号資産のレバレッジ取引にも興味があるという方は、以下で詳しく紹介していますので、ぜひ、あわせてチェックしてみてください。
【参考コンテンツ】
●ビットコイン・暗号資産(仮想通貨)のレバレッジ取引におすすめの業者を比較!
(※当記事では各業者の公式サイトなどを参考に情報を提供していますが、最新情報や詳細については、必ずご自身で各業者の公式サイトなどを確認するようにしてください)
株主:株式会社ダイヤモンド社(100%)
加入協会:一般社団法人日本暗号資産ビジネス協会(JCBA)