先週末の雇用統計の結果を引き継いで、昨日のアジア時間でも積極的なリスクテークが先行した。日本株の上昇が顕著となって、グローベックスでの米国株も値を切り上げた。
夕方から財務省の報告が始まって行政の不正行為があからさまになったが、それでもリスクオフにはつながらなかった。ドル円はなかなか109円台のミドルを下回ってこない。
海外市場ではリスクオンの状態が継続。特に米国株のうち、大型ンハイテク株が大きく買われ、アップルやアマゾン、ネットフリックスらが歴史的な最高値を付けてきた。
それにともなってナスダックも史上最高値を更新。イタリア問題からのリカバリーの意味もあってユーロがだいぶ値を戻してきており、ユーロ円は高いままの状態が続いた。
そのイタリア問題でリスク階位が強まった際に、ドルの短期金利も1回分の利上げを吹き飛ばしたこともあったが、それも元の水準にまで戻ってきた。つまり年4回が大勢となったわけである。その分だけ為替相場もイタリア問題の以前の水準にまで戻ろうとしているかのようだ。
要するにドル金利次第だということである。この傾向はしばらく変わらないだろう。しかるに今夜の要ウオッチは米国株の動向に引き続き、それにともなう米ドル金利の行方である。
今週は大きな経済指標が少ないからマーケットに波乱が起こることは少ないだろうと思われるが、目先にはサミット会合が控えており、そしてまた米朝会談もセットアップされている。そのためもあってか、トランプ大統領のつぶやき回数が多くなってきているように思える。
私はトランプ・ウオッチャーではないが、ツイッターには毎日、大量のつぶやきが入っている。本当にご苦労なことだ。しかも動画やスタンプまで添付してある。自分で編集したり、製作しているのであろうか。
今のところ、自分で書いていることになっているが、これが秘書がゴーストやっているとか流れると、金融マーケットも少なからず混乱をきたしそうで面白い。
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