昨日はアジア時間からリスクテークの流れとなった。それはニューヨーククローズ後に発表されたマイクロソフトの決算が良かったからで、それが翌日に発表されるグーグルやアマゾンにも期待を持たせた感じだ。
日本株も午前中に10月安値を更新しはしたものの、すぐに反発。ドル円も111円台に突入したが、そんなに深い下押しはなかった。やはり111円台の後半は誰も売り込んでいきたくはないのだろう。
一方で1.13台をできるだけ売り込みたくない私としては、1.14台前半のユーロドルは見過ごしたいところ。しかしズルズルと下がってきて、欧州時間で1.1375あたりまで、さらにニューヨーク時間では1.1355あたりまで安値を広げた。
ここまで来ると、もう今年の最安値まであと50ポイントほどしかない。ターゲットがわかっているだけに、売りたい人も売りやすいのかもしれない。まだもうちょっとは売っていけるというわけだ。
ニューヨークの引け後に発表されたアマゾンとグーグルの決算をうけて、さっそく今日のアジア時間ではグローベックスセションで米国株は大幅高をしている。これにツラれて日本株も今月の安値を下回ってきたりする局面もあった。
ハイテクの大型株だからマーケットがそれに振り回されるのも仕方がないが、決算それ自体はアナリスト予想を上回っているのである。売上の伸びが気にくわないということらしい。このように何か難癖つけてでも価格調整の方に走ってしまうのは、リスクが下向きに行きたがっている証拠でもあろうように見える。
そういうわけでも今晩の見どころも米国株の行方だ。現在の大幅安の水準から切り返すことができるのか。ここ2、3日は新興国のトルコや中国、インドなどの株安は一服している。後は自立的に米国株が自立的に反転・上昇に向かわないと、グローバルに株価の上昇とリスク許容度の回復はない。
本来ならばGDP統計が最重要視されるはずであったのだが、目下は激しい値動きをする株価の方が重要度が高くなっている。GDPの予想はプラス3.1%からプラス3.5%が見込まれているが、これが多少の上ブレを見せてもマーケットに与える影響は小さいものだろう。「そんな古いデータでは・・」ということで無視されるのである。
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