昨日はユーロドルの安値突っ込み売り作戦が失敗した。こうなるともっとテクニカルに忠実であるべきだったと思う。何も逆らって1.13台の、しかもとても安いところを喜んで売っていく必要はなかったのだ。テクニカル恐るべしである。
ニューヨーク市場では米国株が上昇して終了したのは、引け後にアップルの決算を期待してのこと。それでニューヨーククローズ間際に米国株は買いを集めていたので、日経先物もナイトセッションでの安値である21530円から切り返してきて21750円あたりまで値を戻してきた。
しかしアップルの決算はあまり良くなかったようである。利益は予想通りだったが、収益見通しのほうが下振れ。これで一斉に時間外取引で米国株は値を下げた。今日になって朝の7時からのグローベックスでも米国株はさらに一段安。ダウ先物でいうとマイナスの150ポイントほどだった。
日経先物も東京時間の始まりは安値攻めをしたが、その後は前日のニューヨーク終値だけからの判断したであろう日本人の買いが入ってきて、日経先物は22000円台まで乗せてきて大きくラリーした。
その間に米国株はプラス転してしまった。これは人のロスを代わりに飲んであげているのと同じ行為である。とくに日本人は要りもしないのに買っている連中が多いので、ロス・イーターとなってしまった後の反動が大きなものとなる。
これは過去の経験則からも明らかなのだが…。そういうわけで112.80あたりまで上がってきたドル円もこれ以上は上がらないだろうと読んで、ドル円を売ってみた。そのうち株価も下がってくるだろうと見たからだ。
今晩は雇用統計だ。今回もあまり重視されていない。先週に出たGDP統計ですら無視されてきたのだから、12月利上げまでまだ遠い現時点としては金融政策を占う何ものも出てこないだろう。先日のADPが良かったということで、雇用統計も良いモノが期待されている。
だから発表直前までは期待ベースでドル買いが強まるかもしれない。だから今持っているドル円のショートも、一度は手放しておなかにといけないところだ。しかし発表までに切り上がってきたドル円であっても、そこを再び思い切って逆張りショートで攻めてみるかくらいの作戦は面白いかもしれない。結果が良くてもドルは利食い売りにさらされるだけだろうし。悪かったら悪かったで、そのままストップロスが誘発することもある。
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