FOMCも終わって、後はその消化具合を確かめる相場展開となるのが予想される。株価は大きく下がり、ドル金利は低下した。この流れであれば為替相場においてはドルの全面安、それもかなり大きなドルの切り下げが期待されてもいいところだ。
しかしドル安の進み方はのろいものだった。私は112円台の中盤でドル円をショートにしておいたが、昨日の欧州序盤になってようやく112円割れをトライするほどのスピードのなさだった。
それでもアジア時間では日本株がそれなりに下がったし、これから始まるFOMC後の海外市場の成り行きも気になるところだ。私は112円台の前半でいったんは利食いで買い戻したものの、111円台の突入とともに再びショートメークに走った。
これならば何もしなければよかったのだが、これは跳ね返されてばかりの最近の相場の中では仕方のないことだった。単に利益追求のために無理をしてもよいという理屈はなく、やはり安全性も重要なのだ。
ドル円は目立った反発も見せずに、111.70あたりまで下がってニューヨーク勢の参入となった。ここは久しぶりに見る水準である。ビッドも確かにたくさん存在するのだろうが、フレッシュゾーンということで投げ売りの必要性もあるレベルでもあろう。
ニューヨーク勢はさらにドルを売り乗せしてきて、ユーロドルも含めてドルの全面安の様相を強めた。ドル円は111.50でいったんは利食い。ポジションを再度、構築しないといけないが、やはりドルはショートだ。次の売り場を探している。
今月に入っても、なかなか株価の下げが止まらない。もっと下がる余地はあるのかなと思って見ていても、やはり存外な深押しをしたりするのである。米国株は年初来で安値を更新してきている。しかもこの時期にである。
来週からはクリスマス休暇の連休に入ってくるので、市場参加者も減少するだろう。またマーケットも動意が薄くなる。その中での株価の下値模索はまだ続くのかどうか。もっと下がるのであれば、ドル円も年末にかけては106円台とかまで見ることになっても不思議はないのである。
日本時間 15時30分
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