昨日はクリスマス明けで、アジア時間でのリスク動向が気にかかった。クリスマス前には米国株が大幅安をしていて、しかも安値引けの状態。続きがどうなるかがたいへん重要である。テクニカル的には安値引けしているということは、まだ売り切れていない人が多いということ。
翌日はさらに飛んで始まっても仕方がないものとされている。そしてリスク許容度の減退を見極目ない限りは、ドル円やユーロ円などの円絡みは持つべき方向を決められないからだ。
早朝のグローベックスでは米国株が急落した。ここまでは教科書通り。そしてドル円も110円割れをうかがったのだが、ここはなんとか持ちこたえた。下がらなかったというだけで、それでブル転するわけでではない。
底を拾ってみようという動きはあっても、戻ったところの高いところを積極的につまんでいくほど環境に変化はない。そうしているうちに日本株は値崩れを見せだして、日経先物は19000円の大台を割り込んできた。
こうなってくるとドル円の110円台の中盤というのは売り場なのかなと考えてしまう。もう戻っても111円台ですら困難なように見えてくるのだ。そこで私も110.43でショートに振ってみた。もちろんか株ももっと下がるだろうと見込んでのことだ。
しかしこのポジションは欧州時間であっさりとメクラれてしまった。私はそもそもドル円がベアなので、上げに対しては我慢しない。つまらないトレードにならないようにタイトストップで臨んでいるのだ。110.63で買い戻した後は、まったくの様子見。
損を出した日は、極力、トレードをするためにエントリーしないことにしているからだ。直前に損を出しているのに、次にやったら儲かるのではないかと考える方が不自然だ。翌日にまた入り直せばよい。そうすれば熱くなった頭も冷えようというもの。
ニューヨーク時間では米国株の切り返しが激しくなった。アマゾンがクリスマス商戦が好調だとコメントしたことによる。それまでのショートカバーもあいまって、米国株は史上最大の上げ幅を演じた。ドル円も上げ一方となり、111円台の中盤まで値を戻してきている。
昨日の大きなリスクテークの後なので、今晩もリスク動向が要注意だ。むろん株価などの変動の割には、依然として為替レートの反応は鈍いままだ。しかるに取れる値幅も想像しているものよりは小さいものとなる。
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