■米ドル/円にも新たなサイン、なお続伸の余地あり!?
ファンダメンタルズ上の理由として、英EU離脱の最悪事態回避の思惑や、米中交渉に関する楽観的な期待が効き、リスクオンの環境が継続されるとか、また、日銀の量的緩和拡大の思惑などが挙げられるが、値動きはすべての市場センチメントや市場関係者の思惑を織り込んでいるから、目下の米ドル/円の状況は、やはり、米ドル/円の値動きから解読するしかない。
米ドル/円にも新たなサインが点灯したから、本格的な頭打ちになる前に、やはり、なお続伸の余地ありとみるべきかと思う。
同サインの解読については、昨日(3月14日)配信したレポートをもって説明する。本文は以下のとおり。
(出所:FXブロードネット)
本日配信した新規ストラテジーやユーロ/円の途転があったように、短期スパンにおけるシナリオは修正された(詳細は明日のデイリーにて詳説)。ドル/円の切り返し、当面維持され、また再度高値更新を目指す公算が高いとみるから、短期スパンにおける値幅を再度測る必要がある。
新たなサインとして、本日の続伸は大きなヒントを示唆。3月8日大陰線を一旦ブレイク、同日罫線後形成された「インサイド」の上放れが確認され、GMMAが示すサポートゾーンにおける3月8日(赤矢印)の意味合いを一段と強化したとみる。
詰まる所、2月27日大陽線(緑矢印)がもたらした「トビウオ」(GMMA)のサインがなお有効、本日の続伸で200日線の再回復もあって、ブル基調をこれから強化していく可能性が大きい。オシレーター系指標が示す状況に鑑み、再度高値を更新していく公算が高まる。この場合、112半ば~同後半のメイン抵抗ゾーンが試され、ブレイクがあれば、一段と上値余地を拓くでしょう。ドル/円の調整(波乱)、早晩みられると思うが、目先サインに従い、上値余地を注意しておきたい。
実際、200日移動平均線(200日線)を巡る攻防は、再度米ドルに軍配が上がった以上、再度の高値更新、またメインレジスタンスゾーンである112円台半ば~同後半のトライにつながるだろう。
それをブレイクすれば、2018年12月13日(木)高値113.72円へ「全値戻し」を果たす可能性を無視できない。
2019年年初来、一本調子とまではいかなくとも、比較的順調に切り返してき米ドル/円だから、そろそろ頭打ちではないかといった思惑も多く、それによって仕掛けられた、また、これから仕掛けてくるショート筋のポジションが、踏み上げ相場の土台になるかもしれない。
詳細ははまた次回、市況はいかに。
株主:株式会社ダイヤモンド社(100%)
加入協会:一般社団法人日本暗号資産ビジネス協会(JCBA)