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持田有紀子の「戦うオンナのマーケット日記」

妙な楽観論でポンド下落は限定的、
採決のゆくえよりもやはり米株価か

2019年03月29日(金)15:09公開 (2019年03月29日(金)15:09更新)
持田有紀子

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 昨日はポンドの下げで始まって、その後の動向が気になる状況であった。ポンドが下がったといっても、大幅安といった感じではない。依然としてポンドドルは1,31台だったし、前よりもちょっと落ちたというだけだった。なにも1.26台とかまで下がったわけではない。BREXITが決まった国民投票のときほどの破壊力はない。

 それは当然であって、何も新しい政策が打ち出されるわけではないからだ。これから現実的なBREXITに向かっての運営方法を議論しているだけだからである。それでも市場に不透明感を増しているのは事実だ。それで1月以来、動きの鈍い為替相場の中でも、ポンド絡みが勢いづいているのだ。

 マーケットでの観測もほぼ定まってきており、4月12日まで離脱を延期したといっても、そんな短時間では何も事態を動かせないことは承知済みだ。次にもまた離脱延期が問題になって、今度は5月下旬まで延ばされる。これはEU議会との絡みもあってのことだ。

 そしてまた6月下旬まで延期するのだろう。こうして40日ずつ、どんどん先延ばしになってくるものと見られている。離脱を延期している内は、事実上のEU残留だ。事実上でも残留している分には、国内の半分の支持も得られるというものだ。

 昨日のニューヨーク時間になって、29日に3度目の採決が行われることが決まった。しかし賛成票が過半数を取れるという保証は、いまだにない。それが契機となってポンドの一段安が進んだ。ポンドドルは1.30台割れスレスレのところまで落ち込んだ。

 しかし落ちたといっても、まだ1.30台だ。まったくハードBREXITはないだろうという楽観論のなせるわざだ。ここまで下がらないと29日の採決後には、ポンドがショートカバーしてしまうのではないかとも思えてくる。

 今日は3月末で、日本人にとっては年度末だ。仲値決めでは最終の売買日だからということで、外貨手当の買い圧力が強まった。ドル円も111円台を目指す動きとなったが、その後はちょっと目先が重くなってしまっている。

 今晩は欧州時間の午後までは様子見姿勢が続くだろう。イギリス議会の動向を見守りたいからだ。ポンドの下げがこれほど緩慢だと、あんまり突っ込み売りもしたくはない。ポンドドルが1.3000を割り込んだら売ってみたくなるものだが、今回はそういう意欲がわいてこない。まあ株価でも見ながらの操作のほうがワークするような気がする。

日本時間 15時00分

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