■米ドル/円チャートには上昇を示すサインが複数点灯
現時点の米ドル/円は、下のチャートのとおり、昨日(4月11日)の大幅切り返しをもって早期にブル基調の回復を果たした。
(出所:FXブロードネット)
GMMAにおけるサポート(長期グループ)や一目均衡表の役割(雲ゾーン)を証左した上、日足における「三尊底※」というフォーメーションの形成も示唆している。
詳細に見ていくと、3月安値を「ヘッド」と見なした「ヘッド&ショルダーズ・ボトム」(要するに三尊底)の「レフトショルダー」や「ライトショルダー」は「ヘッド」と同様、「インサイド」か、それに近いサインを点灯、または日本のチャート理論で言う「明けの明星」のパターンを形成していたから、プライスアクションの視点における信憑性も高いとみる。
したがって、前回のコラムで提示した米ドル/円のターゲット(113.70円)は近々達成される公算が高い。
(※編集部注:「三尊底」とはチャートのパターンの1つで、大底を示す典型的な形とされている。「ヘッド&ショルダーズ・ボトム」とも呼ばれる。また、「三尊底」の逆で、天井を示す典型的な形が「三尊型」(ヘッド&ショルダーズ))
【参考記事】
●米株高・米ドル高が継続する公算大! 米ドル/円の次のターゲットは113.70円(2019年4月5日、陳満咲杜)
■目先は「くよくよせずにトレンドフォロー」
そのほかの主要クロス円も、堅調に動くだろう。
ユーロ/円は前回のコラムでも述べたように、3月高値・安値で形成された大型ジグザグ変動がいったん終焉し、これから127円の節目打診や、節目ブレイクを果たすだろう。
【参考記事】
●米株高・米ドル高が継続する公算大! 米ドル/円の次のターゲットは113.70円(2019年4月5日、陳満咲杜)
(出所:FXブロードネット)
英ポンド/円は時間がかかったものの、やはりGMMAや一目均衡表が示す節目を守り、3月初頭から形成されてきたトライアングル型保ち合いの最終段階にあるかと思われる。もちろん、目先ブレイクがあれば、上放れの公算が高い。
(出所:FXブロードネット)
豪ドル/円に至っては、1月末からずっと形成してきたレンジ変動から脱出しようとしている状態だ。もちろん、こちらも上放れの見通しだ。
(出所:FXブロードネット)
つまるところ、目先はリスクオンの円売りが先行する時期、くよくよせずトレンドをフォローすればよい。市況はいかに。
(14:00執筆)
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