先週は動きの鈍いマーケットが続いた。そのなかで小幅だと言いながらも、米国株は連日の最高値更新が繰り返された。だから市場のリスク許容度は増大しているといえる。リスク性に敏感な原油相場なども60ドル台の大台に乗せてきて、なおも上値追いの構えとなっている。
しかし同じようなリスクテークの相場展開では上がりやすいとされるドル円やユーロ円の上げは鈍いものがあった。むしろクリスマス休暇などをひかえて利食い売りのフローが次々と出てきているようだ。
ドル円とユーロ円が重い足取りをしているため、日経先物もトップ・ヘビーの状態になっている。日本株は米国株とはちょっと違った様相を示してきている。
そして狭いレンジながらも、欧州通貨がやや軟化の傾向を強めている。ポンドの下げが市場の不安をあおっている面もあるのだろう。英下院の選挙が終わったのはいいが、EUを離脱してからのことで不透明感を増してきているからだ。
ポンドが単独で下がっているうちはそれでもよいが、次第に欧州通貨全般に伝搬していく。メインのユーロにもUKネームだけに限らず、ジャーマンネームなどからも売られがちとなってきている。
そうしたプレーヤーが売りに精を出しているのを見せつけられると、どうしてもユーロを売っていかないといけなくなる気分になるものだ。私も年内のうちにどこかでユーロを売り込んでおかなければと思っている次第だ。
さて今週はクリスマスを含んでいるので、マーケットはお休みモードになるのは避けられない。26日は欧州市場も全休みなので、本格的な動きが見えだすのは27日の金曜日からとなるだろう。
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