雇用統計の結果は、就業者数が14万人台の増加となって、事前の予想を下回った。失業率は3.5%で予想通りだったが、平均時給の方はプラス0.1%のみとなり、予想を下回った。総じて良くなかった結果となったが、マーケットの反応は小さかった。
1日が割ってみると為替相場でガややドル安が進行したといえるが、それも数ポイント程度のもの。米国株も高値圏を脱したと言うだけで、依然として史上最高値にすぐにとどく距離にステイしていることに変わりはない。
今週は経済指標で比較的に大きなものが並ぶ。14日に出る中国の貿易収支は、中国からの食料品輸入の動向も気になっているところである。それに絡んで15日には米中協議の第1弾の署名も予定されている。17日には中国のGDPが出るが、成長率が6%の大台を維持できるのかどうか。
またセンチメント系の指標も多い。ニューヨークの製造業、フィラデルフィアの景況感、そしてシカゴの景況指数などである。そのほかアメリカのPPIや住宅着工件数なども出てくるのでイベントたくさんの週だともいえる。企業決算もスタートし、米中合意の署名式もある。
しかし実際にはイランや北朝鮮など地政学的リスクの動向のほうが注目を集めているので、経済指標には逐一、マーケットは反応仕切れない可能性が高い。
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