先週の金曜日はリスクオンの流れが継続して、米国株は史上最高値を更新。ドル円もついに一度も110円の大台を割り込むことはなかった。ドル円は上値サイドにはたくさんの利食い売りのオファーも並んでいたので、上伸も限定的だった。しかしユーロドルは着実にドル高方向に進んだ。1.10台に突入し、そのまま安値件での張り付きとなった。
それにしても為替相場には動く期待というものがない。毎日の値幅が小さいのだ。根っことなっているドル金利の変動が極めて小さくなってきているのだから、仕方がないと言えばそれまでである。安定といえば聞こえはいいが、それだけトランプ大統領の言いなりになって完成相場を演じている事に対する不信感のようなものの裏返しではなかろうか。
今日はアメリカがお休みだ。だから欧州序盤でマーケットの動きは鈍くなるだろう。ドル円などが新高値でもやっていない限りは、「休むも相場」を実践して早めに寝るのがよいと考えている。
今週は週の後半になって、金利絡みのイベントが多い。木曜日にはECBの金利会合があるが、これは昨年来からの金融緩和の様子をみるだろうということで、金融政策に変更はないものとみられている。それゆえあまり注目を集めていない。
金曜日にはドイツ、イギリス、アメリカの景況指数が発表される。米中協議の一服感や地政学的リスクの沈静化が、景況感の回復をもたらすのかどうか。とくに製造業部門は関心が高まっている。
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