昨日は中国が巨額の資金供給をしたことで、やや市場に安心感が戻った。アジア時間では日本株が朝から上がりっぱなしの展開となり、週明けの東京市場では日経先物が長い陽線を形成することとなった。
ニュースを見ても最初のヘッドラインの3つまでがウイルス感染ばかりだったのが、他の素材も出てきている。アメリカのアイオワ州の選挙のこととか、アメフトの話題。国内ならば通常国会などだ。
ドル円も週明けは108円台の前半で始まったのだが、時間の経過とともに108.50を越えてきた。その後は動きが鈍くなったが、値を戻したことで安心感が拡がり、買いたいと思っていた人たちのビッドを誘う形となった。
イギリスとEUの協議前交渉が始まったようで、そこでは新たに結ぶFTAの条件などが話し合われた。しかし労働者の待遇や物品の移動などで両者の溝が深いことが浮き彫りになった。
どちらも譲らない以上、1年後には次なるハードBREXITが待っているだけだ。それを嫌気してポンドが安い。ポンドドルはまだ1.30台をキープしているが、もっともっと下げ余地があるように思える。
ところで日本国内の百貨店の売り上げも公表された。いちばん気になる春節期間の売上である。多くが10%減くらいものだったが、果たしてそれで済むのだろうか。前年の同期比である。同じ春節期を比べたのだから、減り方はもっと激しそうなものだ。50%減であっても、それでもよしとするべきほどのものだろう。
前月比とかならば理解できる。元々、この時期は前月よりも消費にかけ金額が増えるのは当然のことだからである。もしもこの公表された数字が本物ならば、1割程度の減少で済んだのだから、まずは御の字というべきであろう。
これで現在の株価のバリューが決定されているならば、つまりこれ以上は株価が下がらないのであれば、それは恐ろしいことである。普通に考えて売上の減少や利益の低下は大幅になることは避けられないだろう。もっといろいろなデータが出てきて、実体が違うということが判明ようであれば、それは今の株価が間違っているということになる。
そしてそれはもっと大きなリスク回避を呼び込むことにつながる。イランの攻撃で急騰していた原油相場も、いつしか50ドルの大台を割り込んできてもいる。中国発の需要が低迷するという思惑であろう。もう1、2週間は業界などから出てくる数字を注視していきたいところだ。
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