昨日は週明けのアジア時間では大いにリスク回避が進んで、米国株は大幅に値下がった。新型ウイルスで死者が1000人規模に達したからでもある。新薬が開発されたという話しも、あれはウソだったのかという失望からである。
欧州時間でもリスクオフの流れは続いたが、ニューヨーク時間になると形勢は逆転した。再びウイルス感染に関して楽観的な見方が台頭してきたのだ。そして米国株は高値引けして、史上最高値を更新してきている。
そもそもアメリカではインフルエンザが猛威を振るっていることのほうが重要性が高い。死者も1万人を越えてきているのだから、新型ウイルスなんか堂でもいいといったところだろう。1万人と言えば、結構な数である。そちらのほうの対処を優先しないといけないのも、行政としては無理からぬことである。しかるに新型ウイルの感染状況は、話題性としては優先度が低い。
ただリスクテークの動きの割に、クロス円とくにユーロ円の頭は重い。アイルランドではシンフェイン党が躍進し、メルケル首相の後継者になっていたCDU党首が辞任を表明し、欧州各国でも穏健派の勢いが弱まってきたため、ユーロドルが4カ月ぶりの安値となった。
ユーロ円の動きも要ウォッチである。
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