昨日のニューヨーク株が始まった直後に、FEDが電撃利下げを行った。50ベーシスの利下げ幅だったが、電撃的と言うことに反応しただけで、マーケットのリスク回避にはあまり影響を与えなかったようだ。発表されたときには進んで株高ともなったが、相場がキープできたのは15分ほどだけだった。
米国株はすぐに反転、下落し、大幅安に成るくらいにまで売り込まれた。ナイトセッションンの日経先物は20675円まで売り込まれ、これは昼間の高値の21730円から見ると1000円以上の値下がりである。
そもそもが3月のうちに50ベーシスの利下げは市場に織り込まれていた。問題はいつやるかということだけだった。電撃的にやるのか、来週のECBと同時に利下げすることで協調姿勢を明確に打ち出すのか、それとも順当にFOMCで利下げするのか。
ともかくも先週まで利下げはないと主張していたFEDメンバーの全員も、今回の利下げには賛成しているというのだから、これはかえってマーケットからの信頼感を失うことにもつながる。昨日のリスクオフはそうした側面のほうが強いのであろう。
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