昨日は総じてドル安が進んだ。ドル円は107円台の前半まで押し込まれ、ユーロドルやポンドドルなどは大台をひとつ上げてきた。アジア時間でも欧州時間でも株価は弱い足取りだったのでドル円やユーロ円は売りやすかったのだが、ニューヨーク時間になるとややドルを売りづらくなってしまった。
依然として悪材料は山ほどあった。香港問題に関してのアメリカの強硬姿勢もそうだし、トランプ大統領の不正入試も暴露本で話題になっている。その上、米国内の感染者数はついに6万人の大台にも乗ってきたのだ。
それで何回もドル円をショートに攻めていたのだが、米国株の巻き返しが目立ってきた。これでは長くはドル円ショートはキープしにくい。リスクオンということで、速攻で持っていかれそうだからである。
マクロ的な外部環境は悪かったのだが、ミクロ的には良い材料が出た。マイクロソフトとアップルの投資目標が引き上げられたのだ。まだ株価は上がるから買っていってもよいという判断が出されたのだ。
それでハイテク主導という形で米国株はあがり、そしてナスダック指数は史上最高値を更新してきた。ドルは売りにくくなったが、ドル相場の重さに変わりはない。
やはり材料の少ない状況の中では短期トレンドに合わせてドルの戻り売りに徹するべきであろう。とくにユーロドルの1.13台なんかをロングでつまみたくはない。それは最近のレンジの上限だからである。そこを振り切ってドルを売り込んでいこうと考えている。
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