昨日はアジア時間ではドル円の調整が起こって、やや頭の重い展開が続いた。ドルの頭の重さは他通貨にも波及していて、ユーロドルは1.20台攻めをし続けているし、ポンドドルも1.34台に乗せてきている。
しかし欧米では再び株価が高値追いを始めたことで、ドルの買い戻しが強まった。ユーロドルも1.20台に乗せてきたのも瞬間的なものに終わってしまい、維持することはできなかった。短期筋のトレンドフォローがメインだったこともあって、ユーロドルやポンドドルはその後は100ポイント近くの調整売りを強いられた。
個別的には米国株の買い材料のようなものはいくつか出てきている。すでに高すぎる水準にあるといわれているアップルだが、新型iPhoneの発注が7500万台もあったことが報じられ、コロナ感染の影響を受けていないことが確かめられた。
またアップルと並んで株式分割を契機に値上がりの激しいテスラも、新株を50億ドル分だけ新規発行して資金調達に充てるとのこと。これは純然たる株価押し下げ要因であるにもかかわらず、株価はそれほども下がっていない。
今晩はADPの雇用指数が出る。しかしこれは数字自体が大きいので、若干のブレでは想定の範囲内だったということで、マーケットは動かないだろう。本来ならば週末の雇用統計に向けてもっと神経質になってもよさそうなものだが、ここ数回の雇用統計でもわかるように市場での反応は限定的なものにとどまるだろう。
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