昨日はややドルの買い戻しが強まった一日となった。欧州序盤でユーロドルが1.22台を割り込んできて、それが趨勢を決めたようなものだ。私もドル相場が上がるのか下がるのかを決めかねていたので、ユーロドルの1.21台への突入は良いヒントを得たことになる。私もユーロドルで何度かショート参戦することにした。
一方でドル円は狭い値幅での小動きに徹した。103円台の後半で20ポイントほどの小さな動きにとどまった。104円台に乗せてきてもおかしくはない状況だったが、ドル金利が上がっていかないので背中を押す要因に欠けたということか。
今日は朝から日本株が大幅上昇している。これは今夜のバイデン次期大統領による経済対策を期待してのことだ。昼間のセッションにおいて日経先物はすでに前日比で500円高もしている。昨年来の戻し高値を更新していることは言うまでもない。
かといって本尊の米国株はそれほども上がっていない。ということは景気対策の発表前にそれを機としてリスクテークしておこうという連中の短期スペックがメインなのだろう。
それを証するかのように東京クローズ間際では日本株は大きな売りものに押され、ポジション調整に躍起となっている。そもそも日本株のPER30倍とかはありえると考えているのか。
そもそも景気対策の第5弾が時間をかけて年明けに米議会で合意を得たが、それは雇用対策と中小企業対策に的を絞ったものとなった。今回出てくるのは、その残りの部分だろう。グリーンニューディールや脱炭素、構造改革などに使うお金である。緊急を要するコロナ対策とは意味合いが違う。
それでもこの分も含めて昨年末のマーケットでは合意をするかどうかで、散々リスクテークしてきた経緯がある。いまさら再び新規に取り上げる問題でもなさそうである。今晩の経済対策の中身を発表した後の、市場の動きが大注目である。
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