昨日は世界的にも長期金利は安定していた。むしろ金融緩和の継続を意識して、長期金利は低下する傾向が強まった。とくにインフレ圧力を心配されていた米ドルに関しては、通貨価値の減退が遠のいた格好となってドルの買い戻しが強まった。ドル円は1日を通じても値幅は小さかったのだが、それでも106円台の後半を維持し、いつでも107円台に突入してもおかしくはない状態となった。
一方でユーロドルの方は欧州時間まではドル高で推移し、1.19台に入ったりもしていた。同時進行でポンドドルなども安い。しかしニューヨーク時間になるとクロス円主導で円の全面安が進み、その過程でユーロもポンドも買い戻された。ユーロドルは100ポイント近くの巻き戻しとなった。
私はユーロドルのショートで攻めていたが、1.19台に入ってきたことで気を良くし、何もしないで我慢していたところ、結局のところ損切りさせられるハメになった。
さて今晩はADP指数が出る。金曜日の雇用統計の前哨戦とされているが、今回もあまり注目されていない。それは事前の予想がまばらであてにならないからである。
つまり結果がどのように外れようとも、市場は反応しにくいだろうからである。ただあまりにも雇用環境の改善が目立つような内容だったら、再び長期金利の上昇をもたらすことになる。そうなると最近のドル相場の上昇も止まってしまうかもしれない。そこだけ要注意である。
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