週明けのマーケットでは早朝からリスクテークが旺盛だった。先週末に高値引けして過去最高値をつけていた米国株も、グローベックスセッションにおいて急伸。日本株も急上昇した。それに合わせてリスクに敏感とされるクロス円も腰が強くなり、特にユーロ円は132円台を越えてなおもしっかり。
先週の雇用統計の結果を市場はどのように判断するのかと見ていたが、長期金利にも目立った動きはなかった。時価総額の大きいGAFA銘柄が投資判断の引き下げを受けて、ニューヨーク時間では米国株は軟調な地合となった。そしてニューヨーククローズに至るまで上昇の機運は回復せず、米国株は安値引けに近い形となった。
ドル円は108円台の後半で足踏み。その一方でクロス円が下がる過程で、ユーロドルは売られ、とうとう安値引けしてしまった。
値動きの形状だけから判断すると、ちょっとユーロ円を売り込んでみたい感じだ。にわかに132円台でも強烈に短期的なロングも積み上がったことだろうし、株価がちょっと停滞を余儀なくされるならばリスク方面からのメンバーが売りも出てくるだろう。
今晩はFRBのメンバーのトークが重なる。雇用統計も終えて金融当局の次のアクションも気になるタイミングでもある。昨日もあるメンバーはテイパリングの開始は早いほうがよいといった前向きな意見も出だしている。発言が契機になってクロス円が崩れ出すかもしれない。今日のニューヨーク時間は要警戒だ。
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