先週の金曜日はドルの買い戻しが強まった。それまではビットコインの不安定さも手伝って、ドル相場は軟化していた。ユーロドルの1.22台乗せに加えて、ポンドドルも1.42台に乗せてきていた。特にドルの長期金利が上げ基調になったわけでもない。概ね短期ポジションの巻き返しが起こっただけなのだろう。
経済指標としてはドイツ、イギリス、そしてアメリカ景況感指数が注目されたが、それらは良いもの、悪いものが入り交じる結果となって、それ自体が判断材料を積極的に与えるようなものではなかった。
ユーロ円は132円台の中盤まで押し込まれたのだが、これとても短期的な調整の域を出ないように思われる。日足で見ると依然として高値圏での張り付き状態のままだからだ。クロス円が総じて高いというのも、それを裏付けている。
今週は日本の緊急事態宣言の延長の可否について関心が集まる。これはオリンピックをやるのかやらないのかとの微妙な問題も巻き込んでいるからだ。もしも宣言を延長するのであれば、今週中に決定を下さないと間に合わない。大方は延長もやむなしという見解でまとまりつつあるが、国民生活もいいかげん飽き飽きしているのも事実だ。
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